ダイエット飲料が糖尿病リスクを増やす!?

このブログを見ていただき、どうもあがとうございます。

産業医の武神です。


今日は、

【ダイエット飲料が糖尿病リスクを増やす!?】 

という話をさせていただきます。

 自販機


公衆衛生学の桜井勝金沢医科大准教授の研究発表によると、
 

カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や
炭酸飲料を週に1本(約250ミリリットル)以上飲む中年男性は、

ほとんど飲まない人に比べ、
 

2型糖尿病を発症する危険性が1.7倍になる
 

とのことです。



この研究は、

富山県の金属製造工場に勤務する3555歳の男性2037人を対象に、

ノンカロリーをうたった果汁飲料や炭酸を飲む頻度や量を毎年の健康診断で尋ね、

2003年から追跡調査したものです。



家族の既往歴や本人の運動習慣、喫煙、飲酒量など糖尿病に関わる他の要因を除外し、
飲料と発症との関連を計算したところ、

10年までに170人が肥満や運動不足などが原因で起きる2型糖尿病になったとのこと。


原因の可能性としては、

  • 清涼飲料に含まれる人工甘味料が甘いものへの食欲を増進させている
  • 肥満度の高い人が、そうした飲み物を好む傾向がある

などが考えられます。


参考リンクはこちら

www.nikkei.com/article/DGXNASDG18022_Y3A510C1CR8000/

以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。

いじめ・パワハラでうつ病になったが、労災認定されなかったら

このブログを見ていただき、どうもありがとうございます。
産業医の武神です。

気になるニュースがあり、upします。

いじめ・パワハラでうつ病に 依然高い労災認定の壁

上記記事内容を要約すると、
・パワハラやセクハラ、いじめもうつ等の労災認定の原因になるなど、厚生労働省は力を入れている
・でも、結局、その審査方法(判定方法)をかえないといけないのでは。だって、やった会社がやりましたっていわないでしょ。
という内容。

個々の審査方法を細かくは知りませんが、「第三者が同僚達に匿名でヒアリングする」、というのは、効果的な方法です。私のクライエントではこの方式をお願いしています。

気になったのは、この記事にある女性の話。
自分はいじめ等があったと訴えたが、会社が認めてくれなかったと。
つまり、その後、職場転換や金銭的解決(退職)の方法がなかった(選択肢が提示されなかった)ということかと推測します。

産業医としてアドバイするのであれば、
あなたは、がんばるところまでがんばったと思います。
こんなつまんない会社にとどまることなく、早く、自分の人生を生きていきましょう。こんなこと、過去にして、次の一歩へすすみましょう。
ということです。

1万人以上の人と関わってきた私の経験上、
人の思考回路の軸は、過去軸と未来軸があります。
それに交差するように、報酬(アメ)軸と罰則(ムチ)軸があります。

どの軸を選ぶのかは、自分が決められます。
あなたなら、どれを選びますか?

心臓疾患のリスクは、30代からの認知機能低下をもたらしている!?

この記事を見ていただいて、どうもありがとうございます。産業医の武神です。


心臓病のリスク(喫煙、肥満、高コレステロール、高血圧、糖尿病等)は、30代、40代という若いうちから脳の認知機能を低下させている可能性があるそうです。
brain

オランダで、35歳から82歳の人3778人を10年間調べた研究です。

とくに、喫煙の有無と、糖尿病の有無が、認知機能の低下に強い相関を認めたとのこと。


喫煙、肥満、高コレステロール、高血圧、糖尿病等は、50-70歳になってからの健康リスクの増加だけではなく、若いうちからの健康リスクの増加にも関係しているんですね。
 

若い人でそんなこと考えている人、いないでしょう。
 

ちょっと考えてみる必要あります。

ぜひ、シェアしてください。 

Increases in heart disease risk factors may decrease brain function

The Dutch Alzheimer Foundation and Dutch Kidney Foundation funded the study. The research was published in the American Heart Association journalStroke.

  • Increases in heart disease risk factors may decrease brain function.
  • The association between the two was noted in young and middle-age adults as well as the elderly.
  • Smoking and diabetes were especially linked with reduced brain function.

 

研究者・技術者の「うつ病」対策

共著者として参加しています。
現場に働く産業医たち渾身の400ページ!かなりの実用書です。私もこれで勉強しています。

研究者・技術者の「うつ病」対策
技術情報協会編集
研究者・技術者の「うつ病」対策

僕の担当分野は、外国人労働者のメンタルヘルスケアです。
食住」でなくて「食住」という概念を提唱しています。
外国人労働者のメンタルヘルスケア
 

本書籍は一般書店では取り扱いをしておりません。

購入希望者は、私にご連絡ください。
定価99,750(税込)ですが、著者紹介で10%割引が可能です。

以上、ご活用いただけますと幸いです! 

ヘリコバクター・ピロリ胃炎と診断するのに、感染診断と内視鏡検査はどちらが先ですか?

このブログにきていただき、ありがとうございます。
産業医の武神です。

今日の話題は、

ヘリコバクター・ピロリ胃炎と診断するのに、感染診断と内視鏡検査はどちらが先ですか?

日本消化器病学会の 
「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎(以下、ピロリ胃炎)の除菌治療に関するQ&A」(2013年4月26日)
によると、内視鏡検査が先と決められています。

感染診断および除菌治療の対象は、
「内視鏡検査によって」胃炎の確定診断がなされた患者
となっているので、内視鏡検査で胃炎を確認する必要があります。


ちなみに、胃バリウム検査は、まったくお勧めできません。
いろいろな理由がありますが、医者でバリウム飲んでいる人を私は知らない、という事実をお伝えしてさせていただきます。

以上、ぜひシェアしていただき、ご活用いただけますと幸いです。 

難なくやせる! 方法

この記事を見ていただき、どうもありがとうございます。
産業医の武神です。

今日は、
【難なくやせる! 】
というお話です。


結論は、
【立っている時間を増やす!】
です。

そのわけは、

非運動性熱産生(NEAT:neat non exercise activity thermogenesis)
という概念があります。

NEAT(非運動性熱産生)とは、基礎代謝、食事誘発性熱産生、運動以外によるエネルギー消費のことです。

人間の1日の活動による熱産生のうち、運動よりも非運動性のもののほうが多い。
ことが分っています。

つまり、
運動以外の日中の生活スタイルによって、エネルギー消費量は少なからず異なってくるというわけです。

そこで、
NEATを増やせば特別な運動をしなくても肥満を予防できる可能性があるなり、
肥満(気味)な人には、運動の時間を確保するのはもちろんですが、それ以外の時間の過ごし方が、減量には重要といえます。

こんな感じの職場にすれば、やせること間違いなし!?
stand up desk3
stand up desk2
stand up desk1






neat


 以上、ぜひシェアしていただき、ご活用いただけますと幸いです。 

鳥インフルエンザ(H5N1)と鳥インフルエンザA(H7N9)の違い

この記事を見ていただき、どうもありがとうございます。
産業医の武神です。

先月より、鳥インフルエンザA(H7N9)のニュースがちらほら出てきています。
今のところ、致死率約20%と、過去のどのような感染症よりも危険な病気との印象です。 

先日、 鳥インフルエンザA(H7N9)の記事をupしたところ、多数の問い合わせあり、
今回の鳥インフルエンザA(H7N9)と、過去からニュースになっている鳥インフルエンザ(H5N1) が、
ごっちゃごちゃになっている方が多いことが分りました。

そこで、簡単にまとめましたので、ご参照下さい。
 
鳥インフルエンザA(H7N9)について
2013年4月1日にWHOが中国でヒトへの感染があったことを初めて公表。今、話題の方はこちらです。
日本では指定感染症とされている。

鳥インフルエンザ(H5N1)
病原体は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス。
2003年以降、世界でぼちぼち発症している。

ともに、
ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていません。
タミフル等の抗インフルエンザ薬が効くとされています。
正しい知識を持って対処していれば、パニックになる必要はありません。ご安心を。 


鳥インフルエンザ A(H7N9)について。
国立感染症研究所感染症疫学センターからの、臨床像・検査診断・治療・予防投薬についての最新情報がこちから確認できます。
鳥インフルエンザ A(H7N9)ウイルス感染症に関する臨床情報のまとめ】

以上、ぜひシェアしていただき、ご活用いただけますと幸いです。 

厚労省 鳥インフルエンザ(H7N9)を指定感染症に

 中国で感染が広がっている鳥インフルエンザ(H7N9)について、厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会は24日、感染症法に基づく「指定感染症」とすることを決定しました。
 
 (指定感染症とは、国民の健康に重大な影響がある場合に、原則1年間と言う期間限定で政府が政令により指定する感染症です。)

 厚労省としては、閣議決定を経て、5月上旬には政令として施行されることを目指す方針で、これにより患者に対しては入院や健康診断受診の勧告などが可能になるそうです。

 鳥インフルエンザ(H7N9)が指定感染症に指定されたことで、感染の疑いのある人に健康診断を受診させたり、患者に入院を勧告(万が一従わない場合は罰則規定もある)したりできるほか、接客業など感染拡大の可能性がある仕事については、就業を制限する指示もできるようになります。
 

個人的感想です。

鳥インフルエンザ(H7N9)は、今のところ、致死率約20%、人から人への感染は未確認となっています。

致死率の異様な高さが怖いですが、その理由は、
  1. 情報が操作されていて、かかっている人数の真実が公表されていない。(←分母が増えれば致死率は下がる)
  2. 重症例のみ入院するので、こうなってしまう。←かかった人の中央値が60歳代との発表あり。高齢すぎでしょ・・・。
  3. 本当に、やばい病気である。

などなど、考えながらニュースを確認しています。

H7N9map

 

職場の禁煙セミナーで参加者の8割がビクついた、医師の鋭い指摘

5月31日は世界禁煙デーです。

体の健康を考えたとき、喫煙している人は、ホント、終っていると思います。

5月は禁煙に関するネタをあちこちの企業でお話予定ですが、
ここに、おもしろいブログを見つけたので、リンクしておきます。
ご活用下さい。

禁煙を成功させる超ヒント集
職場の禁煙セミナーで参加者の8割がビクついた、医師の鋭い指摘


 
画像探していたらこんなのも見つけました。 
no braking winds
(注)この画像と紹介ブログは一切関係ありません。

ふと考えたこと

 私は、3分診療や薬漬け医療に疑問を感じる医師の一人です。
 人は、”心”と”体” 合わせての存在であり、薬に頼らずに元気でいることが、本来の姿です。
 嬉しい、楽しい、気持ちいい、清々しい、誇らしい 気持ちを大切に、
 心と体が、おちこまない技術をお手伝いしています。
flower