中国の鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)対策、次の一歩を考えるタイミングは?

いつもありがとうございます。
産業医の武神です。

今回は、

【中国の鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)対策、次の一歩を考えるタイミングは?】

という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



今日は、日本ではまだニュースは下火ですが、中国の鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)について私見を述べさせていただきます。

中国の上海では、2013.4.9.時点で24人が、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)に感染し、そのうち7人が死亡したとのことです。

【致死率約29%】

これはかなりの数値です。

数年前にはやった豚インフル(今はすでに季節性のインフルエンザとして認識)の致死率は1%以下といわれています。
死亡率が高い=重症度の高い=severe typeといわれている過去のスペイン型インフルエンザでも致死率は2.5%位といわれていました。

過去の鳥インフルエンザのニュースでは、発展途上国の医療の進んでいない地域では、致死率が60-70%程度だったと記憶していますが、
中国の上海での【致死率約29%】は、かなりかなり高いと感じます。


皆様の企業としては、様々な対策を立てていると思います。
とくに、上海、そして中国に従業員、従業員家族、出張者のいる企業にとっては、これは見過ごしてはならない状況です。


弊社では、世界に従業員を持つ様々な業種の法人企業様のパンデミックインフルエンザ対策コンサルティングを行ってきました。


鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)の現在の状況において、企業が考えるべき対策アクションプランは、たくさんあります。

しかし、
【いつ】【どのようなきっかけで】
その対策アクションプランを実行すべきなのか、
を定義している企業は少ないと思います。

以下、今回の鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)における【状況の深刻化】の3パターンを述べさせていただきます。


1.感染者、致死率の増加
 中国・上海に限定した地域内での感染者、致死率の増加。これは、3パターンの中で、まだ”まし”なレベルです。

2.感染者の他地域での発見
 中国国内かもしれませんし、日本かもしれません。上海は国際都市ですから、時間の問題かもしれません。
 この場合、企業の対策本部として大切なのは、「どこの地域」がその後の判断に大切になります。東京に会社があり神戸で発見された場合、東京で発見された場合、意味合いが異なりますよね。
 渡航制限も考える必要があると思います。出国だけでなく、帰国の渡航制限もお忘れなく。

3.人から人への感染例の発見
 一番シビアな状況かと思います。


それぞれの場合、どのような対策アクションにうつるか、決まっていますか?


企業として対策マスク等をまとめて購入希望の方は、国内の流通が品切れになる前にぜひご連絡下さい。担当者から折り返しご連絡させていただきます。
豚インフルのときのマスクは、そろそろゴムが劣化して使用期限がきれている場合もございます。




WHO、FORTH(厚生労働省検疫所)、内閣官房、国立感染症研究所等のリンクもまとまっています。


 http://bit.ly/FBdrtakegamikenji
日々の有用な情報はこちらで配信しています。ぜひご登録下さい。

以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

安全配慮義務 vs. 個人情報 !?

いつもありがとうございます。
産業医の武神です。

今回は、

【安全配慮義務 vs. 個人情報 !?】

という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。


プレジデント誌onlineに以下記事がありました。

産業医面談の内容が上司に筒抜け、どうしたらいいか
【http://president.jp/articles/-/8910】

私の所感を述べさせていただきたいと思います。



僕の考えでは、基本的に

 【安全配慮義務】 > 【個人情報】

だと考えています。
逆の産業医が多いと思いますが・・・。


そして、「安全配慮義務」>「個人情報」が故に、会社に開示すべきことがある時は、その旨従業員に伝えて、情報開示の同意を得るのは産業医の当然の行為でしょう。
従業員がNoといっても、開示する必要性、開示していい点、いわない点などを話し合い、妥協点を見つけるのが産業医の勤め(力量)だと思います。


メンタル休職社員の面談後、人事担当者に、「○○さん、どうでしたか?」と聞かれて、
「個人情報なので答えられません」と即答する産業医は、チェンジすべきです。


実際の個人情報の開示承諾については、

・口頭での同意を自分のノート(ipad)に書いておくことが最も多いです。社内のみならこれだけです、ほとんど。

・承諾書を頂く方法もあります。これは、主治医とのコミュニケーションが発生するときは必須でしょうが、それ以外では、拒否反応の印象が強いですので、治医とのコミュニケーションが発生するときのみをお勧めしています。

・休職者全員に休職開始時に承諾書をとることをルールとしている会社もあります。


どのようにやるかは、あくまで会社のルールの範囲内ですので、あなたの会社の企業文化にあったやりかたを考えるのがいいと思います。
しかし、何らかをやっておくことが大切かと思いますので、ご注意下さい。


あと、もう一点。
産業医からお話しするのは基本的に人事担当者1人のみとしています。
どのような情報が、どこまで、誰まで拡散したかは、いずれわかってきますので、それをfeedbackとして、会社により/人事担当者により、話す程度を微調整しています。


以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

2012年 産業医による実践的セミナーアンケート集

いつもお世話になっております。
産業医の武神です。

2012年も様々な企業様からの講演依頼お受けししました。
すべてご満足いただけたようです。
以下がセミナーアンケートです。ご参照ください。
あなたの会社でも産業医による実践的セミナーはいかがでしょうか。


2012_1

2012_2

2012_3

2012_4

なぜ、上司が部下をサポートする必要があるのか?

いつもありがとうございます。
産業医の武神です。

今回は、
【なぜ、上司が部下をサポートする必要があるのか?】
という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



産業医の仕事の中で「メンタル社員関連の対応」は、それなりにウェイトの占めるものです。

ここ数年の中で、そのウェイトが増えてきているのは事実ですが、それ以上に、その内容の変化について、気付いたことがあります。以前は、メンタルヘルスを害した社員個人との面談が主体でした。ここ数年は、そのメンタル社員の関係者(上司や人事)への対応が増えてきています。


私自身は、幸い、クライエントさんにも恵まれており、協力的な職場や上司の方々が多いです。

しかし、企業内セミナーなどで、若い人やメンタル社員の同僚くらいの年齢の人たちからは、「なぜ、やらないといけないのかわからない。」、「甘えじゃないの。」など、正直な声を聞きます。(正直な声はいつでもウェルカムです!)

このときの答えとして、ありきたりなのが、
  • 「企業には、安全配慮義務がある」
  • 「その実行責任者は、上司である」
  • 「会社が訴えられたくなければ、会社のために業務として協力してください」
  • 「近年は、会社だけでなく、上司等の個人が訴えられているケースもありますよ」
こんな回答です。

こういうことも言ってくれない産業医は、変えたほうがいいです。本当に。



ここで、こんな話もしてくれる産業医がいるといいですよね。(もしご存知でしたら、ご紹介下さい。弊社はそのようなハイレベルな産業医の先生方とのネットワークを大切にしています。)

Eisenbergerさんという先生が唱えた
【知覚された組織支援(Perceived Organizational Support; POS)】
という概念があります。

メンタルヘルス関連事項にとどまらず、企業の中でのサポート体制という観点からみると、上司の役割は重要です。部下は上司の行動を組織そのものの行動と認知し、組織へ貢献しようとポジティブになるのですから。

POSが高い従業員ほど、欠勤が少なく、慣習的な職務を責任を持って遂行しようとする傾向が強く、組織への情緒的な関与が高く、高い業績をあげればそれに見合うだけの高い報酬を得ることができるという期待を強く持ち、組織にとって好ましい革新的な意見を提案する傾向が強いということが、わかっています。

知覚された組織支援とは、組織成員が組織サポートについて形成している全体的な信念(global beliefs)のことで、組織サポートは組織の人格化を通じて組織成員に供与されます。つまり部下は、上司のとる行動を“組織の行動”とみなすようになるということです。
  
上司と部下の支持的な人間関係は直接的な接触を通じて、日々の仕事へのモチベーションを高め、ストレス・緊張を緩和し、他方では組織の人格化による組織サポートの供与を通じてより長期にわたる組織活動への柔軟な対応を促進します。

(Eisenberger , Huntington ,Hutchinson & Sowa,1986 ; Eisenberger, Fasolo & Davis-LaMastro,1990)

以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

 http://bit.ly/FBdrtakegamikenji

Facebookページ活性化のお知らせ

いつもありがとうございます。
産業医の武神です。

今回は、
【Facebookページ活性化のお知らせ】
という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。


皆様の暖かい支援もあり、
このメルマガも登録者が3000人を超えてきました。
本当にどうもありがとうございます。


会社の安全衛生管理体制や産業医活動を考えた場合、ヒントとなるニュースは、日々たくさんあります。
そのような中、昨年後半頃から、その都度メールを出すのでは情報処理が追いつかないと感じてしまっておりました。

また、メルマガはどうしても一方通行で、あなたの顔が見えない、声が聞こえないという寂しさを感じることもありました。


いろいろなコミュニケーション手段がありますが、私のこの目的のためには、Facebookが一番適しているのではないかと考えるに至りました。

Facebookのページ:drtakegamikenji では、
この2週間の間に、以下のニュースを流させていただきました。

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厚生労働省より、有害物ばく露作業報告書の書き方(平成25年対象・26年報告版)

厚生労働省では、このたび、平成23年度の「特定健康診査・特定保健指導の実施状況」が公表されました。

「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)が改正

3月は、自殺対策強化月間です。

平成24年の労働災害の動向について

風しんの地域的な増加

厚生労働省の有用リンク。各種の安全衛生関係主要様式(書類のひな形ひながた)が得られます。
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*「3月は、自殺対策強化月間です」は、今月の衛生委員会に最適なネタかと思います。いかがでしょうか。


今後は、Facebookのページ:drtakegamikenjiにて、ガンガン情報提供させていただこうと思います。

より多くの情報を提供し、様々な業種のメルマガ登録者の方々に貢献させていただきます。
また、Facebookを通じて、読者の方々とも積極的にコミュニケーションがとれたら嬉しいと思います。

ぜひ、ご登録頂き、今後の「あなたのヒント」になれば幸いです。

■参考リンクはこちら■
bit.ly/FBdrtakegamikenji

厚生労働省の書類のひな形

いつもお世話になっております。産業医の武神です。

厚生労働省の有用リンク。各種の安全衛生関係主要様式(書類のひ
な形)が得られます。ご活用下さい。

www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei36/

  • 労働者死傷病報告(休業4日以上)
  • 各種健康診断結果報告書
  • 免許申請書関係 
  • 総括安全衛生管理者・安全管理者・衛生管理者・産業医選任報告
  • 労働安全衛生規則関係
  • ボイラー及び圧力容器安全規則関係
  • クレーン等安全規則関係
  • ゴンドラ安全規則関係
  • 有機溶剤中毒予防規則関係
  • 鉛中毒予防規則関係
  • 四アルキル鉛中毒予防規則関係
  • 特定化学物質等障害予防規則関係
  • 高気圧作業安全衛生規則関係
  • 電離放射線障害防止規則関係
  • 除染等業務に係る電離放射線障害防止規則関係
  • 粉じん障害防止規則関係
  • 石綿障害予防規則関係
  • 労働安全衛生法及びこれに基づく命令に係る登録及び指定に関する省令関係
  • 機械等検定規則関係
  • 作業環境測定法施行規則関係
  • じん肺法施行規則関係

 http://bit.ly/FBdrtakegamikenji
日々の有用な情報はこちらで配信しています
     

毎年2月は、全国生活習慣病予防月間

メンタルヘルス実務担当者のための講座DVDです
現役産業医の教える 「実践的メンタルヘルス対策講座」
今すぐクリック! 【http://bit.ly/WsAYF4】


いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は、

【全国生活習慣病予防月間】

という内容のお話しをさせて頂きます。



あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。




毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」です。


今年の強化テーマは、

健康標語

一無二少三多”の二少から“少食(腹八分目)

です。


おすすめポスターはこれ!


その他も以下よりダウンロードできます。
ポスターは、
リーフレットは、


以上、

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

退職強要の有無等に関する調査

メンタルヘルス実務担当者のための講座DVDです
現役産業医の教える 「実践的メンタルヘルス対策講座」
今すぐクリック! 【http://bit.ly/WsAYF4】


いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は、

【退職強要の有無等に関する調査】

という内容のお話しをさせて頂きます。


あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。




最近の経済状況の影響か、

労働者に退職を強要するような事例が増えているようです。

厚生労働省による聞き取り調査結果が公表されました。







以上、

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

平成24年度子ども予防接種週間の実施について

メンタルヘルス実務担当者のための講座DVDです
現役産業医の教える 「実践的メンタルヘルス対策講座」
今すぐクリック! 【http://bit.ly/WsAYF4】

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は、

【平成24年度子ども予防接種週間の実施について】

という内容のお話しをさせて頂きます。ぜひ2月の衛生委員会のテーマとして、ご活用下さい。


あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。


平成25年3月1日(金)から3月7日(木)までの7日間は「子ども予防接種週間」として、予防接種に関する取り組みが、社団法人日本医師会、一般社団法人日本小児科医会及び厚生労働省の主催により、協力医療機関や各地域の予防接種センターにおいて実施されます。


この時期は、4月からの入園・入学に備え、保護者の予防接種への関心を高めるとともに、接種漏れを見直すのに最適な時期と考えられます。


このため、子ども予防接種週間中、協力医療機関や各地域の予防接種センターにおいて、通常の診療時間に予防接種が受けにくい方々に対して、土曜日、日曜日、平日の夜間などの地域の実情に配慮した予防接種を行うとともに、種々の予防接種の相談に応じ、接種機会の拡大及び予防接種率の向上を図ります。


特に平成24年度末までの麻しん定期接種の3期・4期接種については、残り短い期間となっていますので、ご注意下さい。


■参考リンクはこちら■


以上、

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。