ストレス過労、深刻に 労災申請、身体要因上回る

日経新聞記事より、産業医の気になるニュースです。

ストレス過労、深刻に 労災申請、身体要因上回る

 精神面でのストレスを理由とする過労労災が認められるケースが相次いでいる。

 2007年度には、精神疾患での労災申請が脳や心臓などの身体的疾患での申請を初めて上回った。

 企業の経営効率化で職場の負荷が高まったことが背景とみられるが、専門家は「精神疾患を予防する体制が整っておらず、企業の対策は後手に回っている」と指摘している。

 06年11月に自殺したキヤノンの男性社員(当時37)の遺族側は、労災を沼津労働基準監督署に申請、今年6月に認定された。
 男性は研究職として入社。06年9月以降、月200時間近い残業をするようになり、同年11月に自殺した。

産業医と従業員・管理職・経営者との関わり③ 経営者のパフォーマンスのために

 

経営者と産業医のかかわり

 経営者は従業員の安全や健康について様々な義務を負っており、産業医を配置することもそのうちのひとつです。

 すなわち、産業医の業務は従業員に対する単なるサービスでは無く、経営者の持つ安全配慮義務の実務を肩代わりしているともいえます。

 

 どの企業においても事故や労働災害の発生を最小限にすることが求められています。

そのためには個々の事例に対応するだけではなく、安全面や環境面で職場全体の改善に取り組む必要があります。

 

産業医にはそれを実施する専門知識と行動力が求められますが、双方の時間的・物理的・金銭的諸問題により、充分な対応をできない状況があります。

 

しかし何か問題が発生したとき責任を負うのは経営者自身です。

 

 

従って、具体的に今の体制で、クリアできること、できないことを確認し、不足については別のもので補わなくてはならないのが現状です。

 

「産業医」システムで対応できることもありますし、

 

社外のソース(EAP等)を利用することがbetterなこともあります。