人間関係の充実こそが、幸せの鍵

ブログを読みにきていただき、誠にありがとうございます。
産業医の武神です。

今日は、

【人間関係の充実こそが、幸せの鍵】

という話をさせていただきます。


最近チェックした「幸せ」に関する研究の概要3つです。


1.
「Grant Study」という調査研究があります。
1940年前後にHarvard大学に在籍した200人を超える男子学生を、その後の生涯にわたって、75年間!、追跡したものです。
この研究の責任者George Vaillantは、調査対象者に向けた2008年3月の報告で、こう言っています。

「人生にとって本当に大切なのは人間関係だということ」

“That the only thing that really matters in life are your relationships to other people.”


2.
上記の研究成果の一部は、米誌「The Atlantic」のJoshua Wolf Shenk氏による記事の中で公開されています。
そこでは、調査対象者の交友関係はその全般的な幸福度に関わっていると指摘されています。

「調査対象者らの老いへの適応の度合いを予測する上では、「47歳時点での人間関係」が(中略)特に有効だとVaillant氏は結論しています。兄弟姉妹との良好な関係は特に影響が大きいようで、65歳で経済的に成功している男性の93%は、それ以前の若い頃から、兄弟姉妹の(少なくとも)1人と仲が良かったそうです。」

The men’s relationships at age 47, he found, predicted late-life adjustment better than any other variable, except defenses. Good sibling relationships seem especially powerful: 93 percent of the men who were thriving at age 65 had been close to a brother or sister when younger.


3.
社会経済学誌「Journal of Socio-Economics」誌に掲載された研究によれば、あなたの人間関係には8万5000ポンド(約1300万円)もの価値があるそうです。

「英国世帯パネル調査の結果を基に計算したところ、社会参加の度合いを増すことは、人生の満足度の観点からみると、最大で年収が8万5000ポンド(約1300万円)増えるのと同等の効果があることが判明しました。その一方で、収入が実際に増えたとしても幸福度はほとんど上昇しません。」

Using the British Household Panel Survey, I find that an increase in the level of social involvements is worth up to an extra £85,000 a year in terms of life satisfaction. Actual changes in income, on the other hand, buy very little happiness.

以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。


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笑う、笑顔の大切さ

このブログをご覧いただいて、どうもありがとうございます。

産業医の武神です。



今日は、

笑う、笑顔の大切さ

という話をさせていただきます。





笑顔はいいですね。

ストレスを和らげてくれますし、実際に心拍数を下げる働きもあります。

これは、心からの笑顔でなくても、笑ってみるとこの効果はあります。


Psychological Science. の2012年11月号に載っているKansas大su Tara L. KraftさんとSarah D. Pressmanさんの研究では、ストレスをたくさん抱えている人に、”笑い”をもたらすと、ストレス回復に効果があったということが書いてありました。


この実験がおもしろいんです。


170人に2種類のストレスのある業務をやってもらいました。

ただし、その人たちには、作業中、箸を口にくわえて機械的に笑顔を作らせました。顔だけ笑顔グループです。もう一つのグループは、お箸をくわえても唇をくっつけてニュートラルな顔をしてもらいました。なお、この研究対象者達は全員、このお箸による顔だけ笑顔の意味については知らされていませんでした。


ストレスがどれくらい解消したか調べると、

一番解消したのは、本当の笑顔グループでした。口だけでなく、目(目尻)と頬も笑っている人たちです。しかし、上記のお箸による顔だけ笑顔グループにおいても、ストレスの解消が見られたとのことでした。

お箸をくわえる意味については知らなくても、この笑顔を作るだけで、ストレス解消の笑顔があったのです。

研究者によると、笑顔は脳に、”すべて順調、うまくいっている”というシグナルを送ります。その結果、ストレスが解消されるとのことです。


■参考リンクはこちら■

bit.ly/145tPhB


以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。



また、以下をクリックして、アンケートにご協力頂けますと幸いです。

これからも、ご質問のある方は、以下のアンケートよりお願いします。

bit.ly/jw17lT

(特に、うつ病などのメンタルヘルスについて何を知りたいか教えて下さい。お答えしていきたいと思います)

ゴールデンウイーク期間中における海外での感染症予防について

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。

今回は、

【ゴールデンウイーク期間中における海外での感染症予防について】

という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



ゴールデンウイークは海外へ渡航される方も多い時期です。

GWの海外渡航ですので、

出張でなく、プライベートな旅行が多いと思います。

その場合、会社としての安全配慮はさほど必要ありません。



会社としての示したいポイントは2つ。

1.滞在中に、病気にならずに、元気仕事に帰ってきてくださいね。

2.帰国後、(病気を)社内に広めないでくださいね。

というスタンスだと思います。



そこで、

海外滞在中に感染症にかかることなく、

安全で快適に旅行し、

無事に帰国することができるよう、

海外で注意すべき感染症及びその予防対策について情報提供させていただきます。



【海外での感染症予防のポイント】
1.
海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。

2.
渡航先や渡航先での行動によって異なりますが、最も感染の可能性が高いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
参照リンク http://bit.ly/HNLWnn】

3.
日本で発生していないような、動物や蚊・ダニなどが媒介する病気が海外で流行していることがあり、注意が必要です。また、WHOが排除又は根絶を目指している麻しん(はしか)、ポリオは、日本での感染者が減少傾向又は発生が認められていませんが、諸外国では未だに流行しています。
参照リンク http://bit.ly/HPDmEI】

4.
渡航先の感染症の発生状況に関する情報を事前に入手し、予防接種が受けられる感染症については、余裕をもって相談しておくなど、適切な感染予防に心がけてください。
海外の各地域における感染症の発生状況、感染症、予防接種に関する情報は、下記サイトから入手できます。

  http://bit.ly/IhBSPN

  http://bit.ly/HOGMq9 



以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



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