1時間に60人以上が自ら命を断とうとしています

いつもこのブログをお読みいただきどうもありがとうございます。
一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事、産業医の武神です。

今日は、日本ストレスチェック協会理事長かつ産業医の立場からのメルマガで、
【1時間に60人以上が自ら命を断とうとしています】
という内容です。


世界保健機関(WHO)の報告によると、
世界では、2012年に推定80万4千人が自殺したそうです。
10万人当たりの自殺者数を示す自殺率(年齢調整後)は、日本は18・5人で
世界平均の約1・6倍にでした。

年間80万人とは、約40秒に1人が自殺した計算となります。
70歳以上の自殺率の高さが目立つほか、
15~29歳でも自殺が2番目に多い死因となっていそうです。
(自殺手段のトップ3は、農薬、首つり、拳銃)

報告書の中で、WHOは自殺を
「深刻な公衆衛生上の課題」
と位置付け、各国に対策を急ぐよう促しています。

日本は、年間3万人位以上の自殺者が10数年続きましたが、
2012年からは3万人をきり、昨年は27、283人でした。
ピークから約20%の減少です。
しかし、それでもまだ、毎日74人が自らの命を絶っているのです。
1時間に3人です。

割合で言うと、アメリカの倍になります。

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自殺者とは、自殺することに成功した人達ですから、
未遂で終わった人を考えると、もっとシビアな状況です。
以前のWHOの報告には、1人の自殺者の裏には
20人の自殺未遂者がいると書いてあった記憶があります。
つまり、日本で1時間に60人以上が自ら命を断とうとしている
ことになります。


3万人はきったけれども、手放しでは喜べない状況は続きます。


日本の自殺率、自殺者数についてのニュースを読むときに、
私がいつも、意識している点を3つお伝えさせて頂きます。

ご参考になれば幸いです。

1.自殺者数が増えた(15年間3万人を超えた)というが、
そもそも、日本の人口が増えた、自殺しやすい年齢(中高年から高齢者)の数が増えたからではないのか。

2.自殺者数が減ったのは、ゲートキーパーなどの取り組み以上に、
生活保護の増加など、社会福祉費用を増やしたから、
つまり、よりお金をばらまくようになったから、ではないのか。

3.ほとんどの病気は、患者の人数に加えて、発病率など、
10万人あたりの患者数で比べるものです。
だとすれば、自殺者数も、絶対値(数)ではなく、
自殺者数÷その年の日本の人口
で比べるべきなのに、なぜ、のっていないのか。


そう考えてみると、3万人を超えた、下回ったという議論は、
あまり、重要でないような気がしています。

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未だに、
【日本で1時間に60人以上が自ら命を断とうとしている】
この事実を忘れてはならないと思います。
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以上、ご活用頂けますと幸いです。


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