災害現場で活動する時の5つのポイント

災害現場で作業していると、自分自身の精神や身体の状態をチェックすることの必要性を忘れがちになります。しかし、自分自身を守ることは、現場で作業に集中するためには必要なことです

1.自分のペースを守りましょう
災害現場での作業は数日から数週間におよぶ長丁場です。健康を保つために、可能な限り規則正しい生活をしましょう。特に、規則正しい食事や睡眠は極めて大切です。無理をせずチームのスケジュールや交代時間を守りましょう。

2.頻繁に休憩を取りましょう。
災害現場は危険ですから、長時間作業することによる精神的な疲労は、ケガの原因になります。意識的に、できれば作業現場から離れた場所で休憩を取るように心がけましょう。特に、飲食するときには、できるだけ清潔な場所を探しましょう。

3.水分・栄養をしっかりとりましょう。
水やジュース等で水分を充分にとるように心がけて下さい。また、健康を保つために、いろいろな食物を食べるようにしましょう。特に、炭水化物を多く摂るようにしましょう。

4.他のメンバーにも注意しましょう。
あなたの同僚は作業に熱中しすぎて、危険が迫っているのに気付いていないかもしれません。

5.自分のメンタルヘルスに気を配りましょう。
(1)指揮命令系統や組織、設備の故障など、どうしようもないトラブルを抱えると、ストレスに感じてしまうことがあります。変えようがない事実があるということを認識し、受容することが必要です。
(2)人に何かを話したいと思った時には、できるだけ話をするようにしましょう。自分の経験したことについて話をするタイミングは自分で決めることが大切です。ある出来事について話をすることは、その出来事を追体験することになる恐れがありますので、どこまで話すかは自分で決めて下さい。
(3)自分がふさぎ込んだ気持ちになることを許してあげて下さい。今あなたは困難な状況にあるのですから。
(4)同じような考えや、夢、フラッシュバックが繰り返しおこるのは当然のことです。それらと戦おうとしないで下さい。これらは、時間をかけて減少していきます。
(5)できるだけ頻繁に、家族や友人とコミュニケーションを取るようにしましょう。
(6)公的なメンタルヘルスサポートがあれば、利用してみましょう。

多言語地震発生時緊急マニュアル(18カ国語)

困っている外国人がいるけれども言語の問題があってコミュニケーションがとれない・・・。
 
多言語地震発生時緊急マニュアル(18カ国語)をご活用ください。現在、東京外国語大学の学生などを中心に、日本にいる外国人のためにマニュアルが作られています。

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今までの所、易しい日本語・フランス語・スペイン語・タイ語・英語・トルコ語・ロシア語・イタリア語・ポルトガル語・アラビア語・中国語・韓国語・ドイツ語・インドネシア語・ベトナム語・スワヒリ語・スロバキア語・ペルシャ語があり、まだ更新中だそうです。

家庭の医学: 現在家庭の医学のiPhoneアプリが無料で提供されています。

下記、詳細はiTunesの説明欄の引用となります。

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東北地方太平洋沖地震への支援といたしまして、家庭の医学アプリを無料にて配信いたします。
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日本内科学会のHPに災害発生時の医療現場に有用な情報、「内科医のための災害医療活動」のカードと解説が載っています。

産業医の方々、医療従事者の方々、ご活用ください!
組織の安全衛生管理者の方々にも使える部分あります。 


内容
超急性期 最初の2日間
3日目以降編
医療支援編(避難所編)
災害拠点病院編
内科学メンタル編(精神医療支援編)

解説:サバイバルカード-災害時に自分と家族、地域、被災者を守るために-
内科医のための災害医療活動-超急性期 最初の二日間
災害3日目以降:病院編・診療所編
医療支援編(避難所編)
災害拠点病院編
精神医療支援

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【緊急掲載】 このたびの大地震に際しまして

日本内科学会では,昨年の日本内科学会雑誌99巻に「内科医のための災害医療活動」という企画を連続掲載いたしました.
この企画は災害時の「超急性期 最初の2日間」から「3日目以降編」,「医療支援編(避難所編)」,「災害拠点病院編」,「内科学メンタル編(精神医療支援編)」に至るまで,内科医をはじめ,災害発生時の医療現場に有用な情報を掲載した内容となっております.
かかる大地震に際しまして,皆様の取り組みの一助になりますよう、PDFデータとして掲載いたします.
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問い合わせに関するお願い

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は

【問い合わせに関するお願い】

について、お話しさせて下さい。


あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになる話でないかもしれませんが、ご了承ください。

今回は、この

【ブログ記事末尾のアンケート】

にご協力頂けますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

“問い合わせに関するお願い” の続きを読む

鬱で社員自殺、マツダ6400万円賠償命令

会社も個人も、こうならないようにしっかり対策していきましょう!

産経新聞
 2月28日(月)11時48分配信

大手自動車メーカー「マツダ」(本社・広島県府中町)の元社員だった兵庫県出身の男性=当時(25)=が自殺したのは、同社が過労に対する配慮を怠ったためとして両親が同社に約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、神戸地裁姫路支部であった。

中村隆次裁判長は「質的、量的に過剰な労働で、自殺は業務に起因する。一方で上司の適切なサポートもなく、同社は安全配慮義務を怠った」として過労自殺と認め、約6400万円の支払いを命じた。

判決などによると、男性は入社3年目だった平成18年、それまでベテラン社員が担当していた部門に配置換えとなり、時間外労働が増え、自殺する1、2カ月前は月80時間超の時間外労働があったほか、取引先とのトラブルが起こり、自宅でも業務を余儀なくされるなどした。男性は鬱病を発症、19年4月、社宅の自室で首つり自殺した。

広島中央労働基準監督署は、21年1月に労災と認定しているが、裁判でマツダ側は「過重労働はなく、上司もサポートしていた」などとして争っていた。

判決後に会見した男性の父親(63)は「勝訴の判決を受けても息子は帰ってこない。マツダは判決を真摯(しんし)に受け止めて謝罪し、二度と不幸な社員や家族をつくらないようにしてほしい」と述べた。

マツダは「改めてご遺族に対し、哀悼の意を表します。判決理由の詳細は分かりませんが、当社の主張が一部しか認められなかったことは残念です」とのコメントを出した。

うつ発症の具体例 。あなたならどうしますか?

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は

【うつ発症の具体例とその対応】

という内容に関するお話しをさせて頂きます。


先月の記事で、

【 メンタルヘルスを崩した社員への休職の奨め方】

について、書かせて頂きました。


今回は、その内容の具体的事例と対応についてです。


あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。




今回ご登場いただくのは、

20代後半の男性会社員です。

いままで、まじめに仕事に取り組んできていました。

半年ほど前から仕事全般を億劫に感じ、仕事の能率低下が目立っています。

本人もそのことを自覚し、気にしているようで、話を聞いてみると、

「集中力が低下してしまっているのか、業務上のミスが非常に多く、上司から指摘、注意されることが増えてきていたのですが、先日重大なミスをおかしてしまい、今後に関わる厳重注意を受けてしまいました。そんなこともありここ最近は出社することにすら恐れを抱いてしまい、遅刻や早退をすることも出てきています。
仕事の能率を再び取り戻すにはどうしたらよいのでしょうか。」

といわれました。


さあ、あなた(上司または人事と仮定)は、どうしたらいいでしょうか。

何と声をかけてあげますか?





ご自分で考えてから続きをお読みください。

“うつ発症の具体例 。あなたならどうしますか?” の続きを読む

産業医.comによる依頼公演Welcome!

産業医.comでは依頼講演を積極的にお引き受けしております。
ほとんどの参加者に、
  • 具体的でわかりやすい!
  • また受けたい!
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と好評です

参加者のアンケートをご参照ください。

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ご希望の内容、コストなど、遠慮なくご相談下さい。

認知行動療法とは?

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は


【認知行動療法とは?】


という内容に関するお話しをさせて頂きます。


あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



私のHPにメンタルヘルスを患っている方からのお問い合わせによくあるのが、

休職している間に、お医者さんの通院以外で何かおすすめできることはありませんか?
二度と同じことを繰り返したくないので、何かできることはないでしょうか?
カウンセリングって、実際なにをするのでしょうか?
カウンセリングと認知行動療法ってなんですか?

というものです。


drtakegami.com的に、独断と偏見でお答えさせて頂きます。
“認知行動療法とは?” の続きを読む