国連委員会が政府に「日本は過労死対策」初勧告

このブログをご覧いただいて、どうもありがとうございます。


産業医の武神です。


今日、気になったニュースです。

 

国連の「社会権規約委員会」が、

日本では、

長時間労働などが原因の過労死・過労自殺

精神的なハラスメント(嫌がらせ)による自殺

が、

「職場で発生し続けていることを懸念する」

と表明。


長時間労働の防止を強化することや、労働時間の制限に従わない場合は制裁を科すよう求めた上で、

「必要な場合は、職場におけるあらゆるハラスメントの禁止・防止を目的とした立法、規制を講じるよう勧告する」

とのこと。


国際機関が日本の過労死問題に踏み込んで改善を促すのは極めて異例です。条約に基づき国連に状況を報告する義務があるため、政府は今後、具体的な防止策を講じる必要に迫られたといえそうですね。


(社会権規約は世界人権宣言に基づく条約で、守るべき労働条件に「休息、余暇、労働時間の合理的な制限」などを明記してあり、日本を含む締約国160カ国には、取り組みを国連に報告する義務があります。)

1.5リットルのライト飲料で糖尿病リスクが59%増!?

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産業医の武神です。



今日は、

【1.5リットルのライト飲料で糖尿病リスクが59%増!?】

という話をさせていただきます。
 

フランス国立保健医学研究所(Inserm)の研究によると、

人工甘味料入りの炭酸飲料は、

2型糖尿病(Type 2 diabetes)のリスク上昇に関連があるそうです。


人工甘味料


この調査はフランス人女性66188人を対象に、

中高年女性の

食生活と健康について調査した研究です。 



砂糖を含む清涼飲料と人工甘味料を含む清涼飲料、100%フルーツジュースの消費と

糖尿病のリスクとの関係を比較したところ、
 

砂糖・人工甘味料を含む清涼飲料を飲む女性の方が糖尿病になるリスクが高いことが判明しました。
 

カロリーオフの炭酸飲料(人工甘味料入りの飲み物)を1週間500ml消費した被験者の糖尿病リスクは、

15%上昇。
 

週に1.5リットルの飲んだ場合は、

59%もリスクが増加。
 

100%フルーツジュースでは、糖尿病のリスクに影響を与えなかった。

 【産業医のコメント】

この調査では、食生活は調査していないようなので、その点は少し、?ですね。

そもそも、カロリーオフ飲料を好む人は、もともと肥満の人なのではないかとも感じます。


しかし、いえる事は、
 

砂糖だけでなく代替甘味料も2型糖尿病に関しては危ないということです。
 

ちなみに、
人工甘味料=代替甘味料を、アスパルテーム
といいます。

パルスイーと
ご存知でしたか?

American Journal of Clinical nutritionより)

ダイエット飲料が糖尿病リスクを増やす!?

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産業医の武神です。


今日は、

【ダイエット飲料が糖尿病リスクを増やす!?】 

という話をさせていただきます。

 自販機


公衆衛生学の桜井勝金沢医科大准教授の研究発表によると、
 

カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や
炭酸飲料を週に1本(約250ミリリットル)以上飲む中年男性は、

ほとんど飲まない人に比べ、
 

2型糖尿病を発症する危険性が1.7倍になる
 

とのことです。



この研究は、

富山県の金属製造工場に勤務する3555歳の男性2037人を対象に、

ノンカロリーをうたった果汁飲料や炭酸を飲む頻度や量を毎年の健康診断で尋ね、

2003年から追跡調査したものです。



家族の既往歴や本人の運動習慣、喫煙、飲酒量など糖尿病に関わる他の要因を除外し、
飲料と発症との関連を計算したところ、

10年までに170人が肥満や運動不足などが原因で起きる2型糖尿病になったとのこと。


原因の可能性としては、

  • 清涼飲料に含まれる人工甘味料が甘いものへの食欲を増進させている
  • 肥満度の高い人が、そうした飲み物を好む傾向がある

などが考えられます。


参考リンクはこちら

www.nikkei.com/article/DGXNASDG18022_Y3A510C1CR8000/

以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。

いじめ・パワハラでうつ病になったが、労災認定されなかったら

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産業医の武神です。

気になるニュースがあり、upします。

いじめ・パワハラでうつ病に 依然高い労災認定の壁

上記記事内容を要約すると、
・パワハラやセクハラ、いじめもうつ等の労災認定の原因になるなど、厚生労働省は力を入れている
・でも、結局、その審査方法(判定方法)をかえないといけないのでは。だって、やった会社がやりましたっていわないでしょ。
という内容。

個々の審査方法を細かくは知りませんが、「第三者が同僚達に匿名でヒアリングする」、というのは、効果的な方法です。私のクライエントではこの方式をお願いしています。

気になったのは、この記事にある女性の話。
自分はいじめ等があったと訴えたが、会社が認めてくれなかったと。
つまり、その後、職場転換や金銭的解決(退職)の方法がなかった(選択肢が提示されなかった)ということかと推測します。

産業医としてアドバイするのであれば、
あなたは、がんばるところまでがんばったと思います。
こんなつまんない会社にとどまることなく、早く、自分の人生を生きていきましょう。こんなこと、過去にして、次の一歩へすすみましょう。
ということです。

1万人以上の人と関わってきた私の経験上、
人の思考回路の軸は、過去軸と未来軸があります。
それに交差するように、報酬(アメ)軸と罰則(ムチ)軸があります。

どの軸を選ぶのかは、自分が決められます。
あなたなら、どれを選びますか?

心臓疾患のリスクは、30代からの認知機能低下をもたらしている!?

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心臓病のリスク(喫煙、肥満、高コレステロール、高血圧、糖尿病等)は、30代、40代という若いうちから脳の認知機能を低下させている可能性があるそうです。
brain

オランダで、35歳から82歳の人3778人を10年間調べた研究です。

とくに、喫煙の有無と、糖尿病の有無が、認知機能の低下に強い相関を認めたとのこと。


喫煙、肥満、高コレステロール、高血圧、糖尿病等は、50-70歳になってからの健康リスクの増加だけではなく、若いうちからの健康リスクの増加にも関係しているんですね。
 

若い人でそんなこと考えている人、いないでしょう。
 

ちょっと考えてみる必要あります。

ぜひ、シェアしてください。 

Increases in heart disease risk factors may decrease brain function

The Dutch Alzheimer Foundation and Dutch Kidney Foundation funded the study. The research was published in the American Heart Association journalStroke.

  • Increases in heart disease risk factors may decrease brain function.
  • The association between the two was noted in young and middle-age adults as well as the elderly.
  • Smoking and diabetes were especially linked with reduced brain function.

 

研究者・技術者の「うつ病」対策

共著者として参加しています。
現場に働く産業医たち渾身の400ページ!かなりの実用書です。私もこれで勉強しています。

研究者・技術者の「うつ病」対策
技術情報協会編集
研究者・技術者の「うつ病」対策

僕の担当分野は、外国人労働者のメンタルヘルスケアです。
食住」でなくて「食住」という概念を提唱しています。
外国人労働者のメンタルヘルスケア
 

本書籍は一般書店では取り扱いをしておりません。

購入希望者は、私にご連絡ください。
定価99,750(税込)ですが、著者紹介で10%割引が可能です。

以上、ご活用いただけますと幸いです! 

ヘリコバクター・ピロリ胃炎と診断するのに、感染診断と内視鏡検査はどちらが先ですか?

このブログにきていただき、ありがとうございます。
産業医の武神です。

今日の話題は、

ヘリコバクター・ピロリ胃炎と診断するのに、感染診断と内視鏡検査はどちらが先ですか?

日本消化器病学会の 
「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎(以下、ピロリ胃炎)の除菌治療に関するQ&A」(2013年4月26日)
によると、内視鏡検査が先と決められています。

感染診断および除菌治療の対象は、
「内視鏡検査によって」胃炎の確定診断がなされた患者
となっているので、内視鏡検査で胃炎を確認する必要があります。


ちなみに、胃バリウム検査は、まったくお勧めできません。
いろいろな理由がありますが、医者でバリウム飲んでいる人を私は知らない、という事実をお伝えしてさせていただきます。

以上、ぜひシェアしていただき、ご活用いただけますと幸いです。 

難なくやせる! 方法

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産業医の武神です。

今日は、
【難なくやせる! 】
というお話です。


結論は、
【立っている時間を増やす!】
です。

そのわけは、

非運動性熱産生(NEAT:neat non exercise activity thermogenesis)
という概念があります。

NEAT(非運動性熱産生)とは、基礎代謝、食事誘発性熱産生、運動以外によるエネルギー消費のことです。

人間の1日の活動による熱産生のうち、運動よりも非運動性のもののほうが多い。
ことが分っています。

つまり、
運動以外の日中の生活スタイルによって、エネルギー消費量は少なからず異なってくるというわけです。

そこで、
NEATを増やせば特別な運動をしなくても肥満を予防できる可能性があるなり、
肥満(気味)な人には、運動の時間を確保するのはもちろんですが、それ以外の時間の過ごし方が、減量には重要といえます。

こんな感じの職場にすれば、やせること間違いなし!?
stand up desk3
stand up desk2
stand up desk1






neat


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鳥インフルエンザ(H5N1)と鳥インフルエンザA(H7N9)の違い

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産業医の武神です。

先月より、鳥インフルエンザA(H7N9)のニュースがちらほら出てきています。
今のところ、致死率約20%と、過去のどのような感染症よりも危険な病気との印象です。 

先日、 鳥インフルエンザA(H7N9)の記事をupしたところ、多数の問い合わせあり、
今回の鳥インフルエンザA(H7N9)と、過去からニュースになっている鳥インフルエンザ(H5N1) が、
ごっちゃごちゃになっている方が多いことが分りました。

そこで、簡単にまとめましたので、ご参照下さい。
 
鳥インフルエンザA(H7N9)について
2013年4月1日にWHOが中国でヒトへの感染があったことを初めて公表。今、話題の方はこちらです。
日本では指定感染症とされている。

鳥インフルエンザ(H5N1)
病原体は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス。
2003年以降、世界でぼちぼち発症している。

ともに、
ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていません。
タミフル等の抗インフルエンザ薬が効くとされています。
正しい知識を持って対処していれば、パニックになる必要はありません。ご安心を。 


鳥インフルエンザ A(H7N9)について。
国立感染症研究所感染症疫学センターからの、臨床像・検査診断・治療・予防投薬についての最新情報がこちから確認できます。
鳥インフルエンザ A(H7N9)ウイルス感染症に関する臨床情報のまとめ】

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