いつもありがとうございます。
産業医の武神です。
今回は
【衛生委員会のテーマの扱い方のこつ】
という内容に関するお話しをさせて頂きます。
テーマの選び方ではありません。
【扱い方】のコツ、です。
きっと今まで、あなたの会社の産業医から聞いたことのないような話です。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
実際の衛生委員会で扱われる毎月の議題(テーマ)は、
花粉症や食中毒、インフルエンザなどの身近な健康ネタから、
過重労働、
健康診断、
うつ、
復職などなど、
【扱う内容のシリアス度も】
様々です。
シリアスなものほど、
直接、衛生委員会の議題としてしまうと、
どうしても堅苦しい衛生委員会になってしまったり、
労働組合との関係がぎくしゃくしてしまったり、
従業員がそれを
「企業のリスクマネジメントだ」
と疑ったり、 する心配があります。
【そうならないためには、どのようにすればいいのか? 】
そうした内容も、
毎月のテーマとして、
その
【目的をしっかりと確認】
した上で扱うことで、
衛生委員会の後半でやわらかく扱うことで、
衛生委員会は会社の利益やリスクマネジメントのためである、
という雰囲気印象を和らげることができます。
私の今までのコンサルティングの経験によると、
【そのテーマの目的】
をはっきりさせないことが、
衛生委員会をマンネリ化させてしまっていたり、
メリハリのない衛生委員会となってしまったり、
かえって、従業員達の不安・不信をかってしまうケースが少なからずあるようです。
例えば、
・食中毒がテーマの時は、
自社の冷蔵庫の使用規則(ポリシー)などを確認したり、
実際にどのような状態で冷蔵庫が使われているか
事前に中身をデジカメでとっておいたりするのもいいと思います。
・喫煙/禁煙がテーマの時は、
…
これではテーマが漠然としすぎています。
実際にこのテーマをやることにより、
何を得たいのか、
どのようなactionを得たいのか、
しっかり目的とゴール設定をしてから、
テーマにそった資料などを検討するべきです。
タバコが値上げするので、いい機会なので、禁煙しましょう!
と、呼びかけることを目的にするのもひとつです。
禁煙成功者の話を聞く(議事録にのせる、広報する)ことにより、
喫煙者が禁煙の参考にしてもらうという、目的もひとつです。
社内の喫煙場所、喫煙時間などのルールを再確認する!
というのもひとつです。
【目的とゴールをしっかり設定する】
ことが、
漠然として終わらないコツかと思います。
従業員達の不安・不信をあおらないコツとも思います。
そして、
【衛生委員会は会社の利益やリスクマネジメントのためである】
という雰囲気印象を和らげることができます。
その場で解決できることもあります。
次回の委員会に持ち越して解決するべきこともあります。
しかし、【やわらかく扱う】ことで、印象はだいぶかわります。
これを繰り返すことによって、
産業医に頼らずとも、企業主体で
あなたの会社の企業文化にあった安全衛生管理体制
と健康文化の土台が
築けるようになっています。
この話は、
難しくもありません。
お金もかかりません。
あなたの会社の産業医が、
あなたの会社の安全衛生管理体制を、
心から考えているのならば、自然とでてくる発想です。
しかし、多くの産業医は、
あくまで本職は”街のお医者さん”です。
”病気” や”健康”についてはよく知っていますが、
労働安全衛生管理についてはあまり知識がありません。
また、あなたの会社のために、そこまでやる時間もやる気もありません。
「御社の企業文化を大切にするためにも、御社の中でアイデアを出し、御社でしっかり判断・運営してください。」
あなたの会社の産業医に、このように言われたことがあるならば、
産業医との付き合い方を考える時かもしれません…。
しっかり考えてくれる本気の産業医を求めるならば、
ぜひ弊社にご相談下さい。
以上、あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
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