こんな産業医に注意
こんな産業医には、注意が必要です。
・採血や薬の処方をしてくれる産業医
・産業医面談は、その先生のクリニックという産業医
・メンタル対応できません、○○はできませんという産業医
よく、産業医の先生が採血してくれる、薬を処方してくれる、と勘違いしている人がいますが、これは厳密には”クロ”です。そのようなことを産業医業務の一環として宣伝している産業医もみられますが、これは産業医として活動する以前の問題です。(産業医としての自信がないからそのような付加価値を付けていると解釈しています。)
ただし、診療所の開設の届け出をしている企業内診療所での採血、処方や検査は合法です。そのような場合、その先生は、その時は産業医としてではなく、その企業内診療所に所属するお医者さんとして働いているのです。
通常の産業医面談を社内ではなく、その先生のクリニックや指定する医療施設で行っている産業医もたまにいるようですが、これも”?”と注意する必要があります。そもそも産業医は、その事業場の特性を理解している存在なわけですから、事業場以外を中心に活動すること自体がおかしいです。
産業医活動は、その先生にとっては、集客営業のひとつなのかもしれないと一度考えてみる必要があります。クリニック(医療施設)にきた従業員から、普通に診察料を取っていたり、そのまま自分のクリニックの患者さんにしてしまおうという魂胆なのかもしれません。
メンタル系であったり、休職復職であったり、○○はできないと事業主から頼まれた仕事を選ぶ産業医も注意が必要です。
そもそも産業医は精神科である必要はありませんし、特定の○○科である必要はありません。
医療のバックグラウンドをもち労働安全衛生管理を知っている人間なわけです。雇い主である企業と労働安全衛生管理に関する契約をして、訪問しているわけですから、労働安全衛生管理に関連することは、その産業医がするべきでしかりです。
対応できないと言うことが増えてきた産業医に関しては、会社は次のステップに移った、新たな産業医を求める時期がきたと理解してもいいのではないでしょうか。いい産業医でしたら、”疎いことかもしれませんが、自分も頑張ってやってみます”というスタンスできっと対応してくれると思います。