いつもありがとうございます。
産業医の武神です。
今回は、
【3.11.のときの対応を振り返って】
という内容のお話しをさせて頂きます。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
以下の読者様からのメールをご紹介させていただくとともに、みなさまはどうしているのか?ぜひ教えて頂きたく存じます。
まずは、以下をお読みいただき、あなたの感想を、末尾のリンク先にお願いいたします。
—————–
実は、昨年の3月11日の東日本大震災発生の際に、自社が取った行動に関して、あれは妥当であったか?
について安全衛生委員会、ひいては経営者へテーマを投げかけてみたいと考えています。
震災発生の日、当社工場ではその日、そのまま夜勤作業を続けさせました。
工場のある場所は○○市(東京よりも西)の海沿いの工場地帯にあり海からの距離は約200メートル。海抜は1メートル程度。
土地は埋め立てなので液状化と地盤沈下が激しい状態でした。
結果的には幸い津波は来ませんでしたが、もし津波に襲われた場合は甚大な犠牲が発生する可能性が高いと思われます。
その日、地震発生とともに停電になりましたが、工場のある地域は比較的早く電力が復旧しました。
交通網はマヒしており、出勤していた多くの従業員には帰宅する術はあまりない状態でした。
ただ、自動車通勤している者もけっこういたので、その気になれば便乗させるなどして従業員を帰宅させることは可能であったはずです。
どうせ電車も止まって自宅に帰れないし、電気も復旧したので、そのまま夜勤を続けよう・・・・というような判断で続行させたものと思われます。
この時、実際に東北地方には津波により甚大な被害が発生しており、度重なる余震により、いつこちらにも津波が来るのではないかと心配されていた状態でした。
地震の被害により工場敷地内の一部は地盤沈下し、液状化により水びたしとなっている場所もありました。
どう見ても尋常な状態ではないことは明白でした。
この時の判断として、その日翌朝までそのまま夜勤を続けさせたという経営判断は正しかったのだろうか?
と疑問に感じています。
これは震源近くの被災地であったか、あるいはそうでなかったかにより判断は分かれるとは思います。
被災地であったなら業務を続行させるべきでななく無条件で避難させるところでしょう。
この場合は、被災地ではないが、ある程度の被害を受けて、余震と津波の心配がある状態です。
これに対する対処として
1.その日は夜勤勤務を中止して従業員を取り合えず帰宅させる。
2.どうせ電車も止まって自宅に帰れないし、電気も復旧したので、そのまま夜勤を続ける(実際に会社が取った行動)。
他にも選択肢はあると思いますが、上記2つの選択肢が主なものと思います。
私の判断は、1です。例え、被災地でなくとも実際に被害が出ており、津波が襲ってくる可能性があるのなら、自動車通勤の者に便乗させて帰宅させるべきであったと判断します。
このような状況は近い将来また起こりうる可能性が高いと思います。その時の判断材料にするためにもこのケーススタディに関するご意見をお聞かせ願えればと思います。
よろしければ武神さまのメルマガでご意見を募っていただければ幸いです。
きっと他の皆様にとっても有益な思考となるものと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
—————–
(○○は私(武神)が勝手に付けさせていただきました)
■回答前にこのニュースもお読み下さい■
東日本大震災:震災時死亡・不明の遺族ら、七十七銀提訴 「女川支店、安全配慮怠った」 毎日新聞 2012年09月11日 東京夕刊
mainichi.jp/feature/20110311/news/20120911dde041040038000c.html
■みなさまの回答、感想、対策案はこちら■
spreadsheets.google.com/embeddedform?formkey=dGFOX2JBUVJpQjl4TXlIaUt6YTRXNmc6MQ
■みんなの英知を集めましょう!■
以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
メンタルな病気で休職中の方にお勧めの本
いつもお世話になっております。
産業医の武神です。
休職者への対応に関して、よくあるお問い合わせが、
「休職中の社員が、時間をもてあましているようです、何をアドバイスすればいいですか?」
「メンタルな病気で休職中の方にお勧めの本はありますか?」
です。
個人的には、
1.認知行動療法に関するもの
2.復職というプロセスをざっと理解できるもの
をお勧めしております。
上記をキーワードとして、アマゾンなどで調べ、
ご自分の直感で、決めてるのが、いいと思います。
1冊でなく、
できれば10冊程度、読むことが出来れば、
偏りのない知識が得られると思います。
こういった勉強は、実は、復職後のストレス耐性にとても有効です。
読んでいる人の方が明らかに再休職になりません。
個人的にお勧めのものを以下に列記します。(順不同)
ご参照下さい。
自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法
著者:メラニー フェネル
販売元:阪急コミュニケーションズ
(2004-06-26)
ワイル博士のうつが消えるこころのレッスン
著者:アンドルー・ワイル
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-09-01)
現役 精神科産業医が教える 「うつ」からの職場復帰のポイント
著者:吉野 聡
販売元:秀和システム
(2009-02)
(注意:この著者のいう復職体制が、あなたの会社でもあるとは限りません。復職体制は企業独自のものであり、企業ごとにことなります。あくまでひとつの例としてお読み下さい。)
こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳
著者:大野 裕
販売元:創元社
(2003-03-20)
はじめての認知療法 (講談社現代新書)
著者:大野 裕
販売元:講談社(2011-05-18)
認知行動療法のすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
販売元:講談社
(2010-05-11)
以上、お役に立てば幸いです。
産業医の武神です。
休職者への対応に関して、よくあるお問い合わせが、
「休職中の社員が、時間をもてあましているようです、何をアドバイスすればいいですか?」
「メンタルな病気で休職中の方にお勧めの本はありますか?」
です。
個人的には、
1.認知行動療法に関するもの
2.復職というプロセスをざっと理解できるもの
をお勧めしております。
上記をキーワードとして、アマゾンなどで調べ、
ご自分の直感で、決めてるのが、いいと思います。
1冊でなく、
できれば10冊程度、読むことが出来れば、
偏りのない知識が得られると思います。
こういった勉強は、実は、復職後のストレス耐性にとても有効です。
読んでいる人の方が明らかに再休職になりません。
個人的にお勧めのものを以下に列記します。(順不同)
ご参照下さい。
自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法
著者:メラニー フェネル
販売元:阪急コミュニケーションズ
(2004-06-26)
ワイル博士のうつが消えるこころのレッスン
著者:アンドルー・ワイル
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-09-01)
現役 精神科産業医が教える 「うつ」からの職場復帰のポイント
著者:吉野 聡
販売元:秀和システム
(2009-02)
(注意:この著者のいう復職体制が、あなたの会社でもあるとは限りません。復職体制は企業独自のものであり、企業ごとにことなります。あくまでひとつの例としてお読み下さい。)
こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳
著者:大野 裕
販売元:創元社
(2003-03-20)
はじめての認知療法 (講談社現代新書)
著者:大野 裕
販売元:講談社(2011-05-18)
販売元:講談社
(2010-05-11)
以上、お役に立てば幸いです。
労働者健康福祉機構、心の電話相談増加中
いつもありがとうございます。
産業医の武神です。
今回は、
【労働者健康福祉機構、心の電話相談増加中】
という内容のお話しをさせて頂きます。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
平成23年度に、全国19カ所の労災病院で実施した
「勤労者心の電話相談」の相談件数や相談内容を取りまとめたもの
が発表されました。
平成23年度の相談件数は、
過去最高の2万9209件(前年度比5.0%増)でした。
年齢別では40代が22.7%と最も多く、次いで30代、50代とのことです。
相談の内容は、
(1)職場、
(2)自身の心理的悩み、
(3)体調、
に大別されています。
以下それぞれの相談の中で最も多いものを示します。
(1)職場に関する問題 :「上司との人間関係」 2,904件
(2)自身の心理的悩みに関する問題:「将来に対する不安感」10,097件
(3)体調に関する問題 :「不眠」 2,171件
職場に関する相談の中では(1人が複数項目につき相談している場合を含む)、
「上司との人間関係」 2904件、
「同僚との人間関係」 2325件、
「その他の職場における人間関係」など、
いずれも昨年度より増加していました。
相談内容では“職場に関する問題”が増加しています。
・パワーハラスメントを受けるなど、上司との人間関係に関する相談
・新しい仕事が覚えられない、慣れない、周囲に相談できない等、職場環境に関する相談
・減給されて生活に困る、自分にあった仕事がない等、働くことに関する相談
■参考リンクはこちら■
労働者健康福祉機構のHP
bit.ly/UNgxVs
以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
メルマガ読者からの質問:職場巡視記録は必要ですか?
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━産業医武神健之━━
いつもありがとうございます。
産業医の武神です。
今回は、
【メルマガ読者からの質問:職場巡視記録は必要ですか?】
という内容のお話しをさせて頂きます。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
【質問】
初めてメールいたします。現在、安全衛生管理者を任命されていますが、衛生管理者の業務として、「週1回以上作業現場等を巡視し、快適な職場環境のための処置を行う」ことは理解しています。
法的に巡視した記録(点検記録簿等)は必要とされますか?
現在、巡視は毎週しているのですが、記録簿(安全衛生点検記録簿)としては月1回の記録として残っています。今後、これを毎週として記録簿を残す必要はあるのでしょうか?
「毎週巡視していますと言っても」記録的なものが無いと実施していないと判断されるのでしょうか?
drtakegami.com的にお答えさせていただきます。
ずばり、巡視記録は残すべきです。
衛生管理者は 【毎週】した という内容
産業医は 【毎月】した という内容
で何らかの形で、【証拠】が残るように、お願いいたします。
私の知る限り、
法律で定められた書式
はありません。(ある時はどなたか教えて下さい!)
何かあったときは、
過去にさかのぼって、
色々と調べられます。
その時に、記録は証明のためのかなりのエビデンスになります。
必ず、記録を残しましょう。
しかし、手間はかけたくないですね。
そこは、記録フォームに工夫をしている企業さんが多いと思います。
(最終的には御社の法律家とご相談下さい。)
また、以下をクリックして、アンケートにご協力頂けますと幸いです。
これからも、ご質問のある方は、以下のアンケートよりお願いします。
■http://bit.ly/jw17lT■
以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。