育休3年について思うこと

ブログを読みにきていただき、誠にありがとうございます。
産業医の武神です。

今日は、My daily input(読書・学び・想い)として、
【育休3年について思うこと】
という話をさせていただきます。


安部政権が、育休3年、3年間抱っこし放題での職場復帰、を唱えています。

私は基本的に、女性が働くこと、とくに子どものいる女性も働けることは、応援しています。


しかし、この「育休3年、3年間抱っこし放題での職場復帰」は、疑問を感じずにいられません。


その理由3つ
  1. 変化の早い今の時代、3年間休んでいたら、職場復帰したときに、同じような戦力としては働けないでしょう。会社の不安以上に、本人もかなり不安を感じるのでないでしょうか。

  2. 財源が明確でない。子ども3人生めば、9年間(産休含めればそれ以上)休むことが可能となりますが、会社の負担はありませんが、国のお財布は大丈夫なのでしょうか?

  3. 大切なのは、産後半年から1年くらいで職場復帰できて、育児と両立しながら働ける環境支援のはずです。問題を履き違えているとしか思えません。
コメント、ご質問等、お待ちしております。全てしっかし、読ませていただいております。ご質問には、真剣にお答えさせていただきます。

笑う、笑顔の大切さ

このブログをご覧いただいて、どうもありがとうございます。

産業医の武神です。



今日は、

笑う、笑顔の大切さ

という話をさせていただきます。





笑顔はいいですね。

ストレスを和らげてくれますし、実際に心拍数を下げる働きもあります。

これは、心からの笑顔でなくても、笑ってみるとこの効果はあります。


Psychological Science. の2012年11月号に載っているKansas大su Tara L. KraftさんとSarah D. Pressmanさんの研究では、ストレスをたくさん抱えている人に、”笑い”をもたらすと、ストレス回復に効果があったということが書いてありました。


この実験がおもしろいんです。


170人に2種類のストレスのある業務をやってもらいました。

ただし、その人たちには、作業中、箸を口にくわえて機械的に笑顔を作らせました。顔だけ笑顔グループです。もう一つのグループは、お箸をくわえても唇をくっつけてニュートラルな顔をしてもらいました。なお、この研究対象者達は全員、このお箸による顔だけ笑顔の意味については知らされていませんでした。


ストレスがどれくらい解消したか調べると、

一番解消したのは、本当の笑顔グループでした。口だけでなく、目(目尻)と頬も笑っている人たちです。しかし、上記のお箸による顔だけ笑顔グループにおいても、ストレスの解消が見られたとのことでした。

お箸をくわえる意味については知らなくても、この笑顔を作るだけで、ストレス解消の笑顔があったのです。

研究者によると、笑顔は脳に、”すべて順調、うまくいっている”というシグナルを送ります。その結果、ストレスが解消されるとのことです。


■参考リンクはこちら■

bit.ly/145tPhB


以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。



また、以下をクリックして、アンケートにご協力頂けますと幸いです。

これからも、ご質問のある方は、以下のアンケートよりお願いします。

bit.ly/jw17lT

(特に、うつ病などのメンタルヘルスについて何を知りたいか教えて下さい。お答えしていきたいと思います)

働いている時間全てがストレスですか?

ブログを読みにきていただき、誠にありがとうございます。
産業医の武神です。

今日は、ストレス対策の話です。

【働いている時間全てがストレスですか?】

という話をさせていただきます。


先日、あるクライエントで、ストレス対策の話をしていました。
趣味など気分転換できるものを何かもつといいという話になったときに、ある社員がこういいました。

「でも、平日毎日、朝から夜まで働いていて、ストレスにさらされているわけです。少しくらいのポジティブストレス(趣味など)があっても、(ストレス対策っていうのは)厳しいのではないでしょうか?」


悲しくなりましたね。
いや、哀れになった、というのが正直な気持ちです。


ちなみに、その場では、こう答えました。

色々な趣味を持てば、短時間でもできること、平日夜でもできることがあると思います。
例えば、ドライブが趣味の人で、休日はいつもドライブに行っているが、平日はどうしているの?と聞くと、
「平日は、週末のドライブルートをネットで調べているだけであっというまに1時間くらいたっちゃいます!」とうれしそうにいっていた社員を知っています。


すると、他の方も、こう答えました。

○○部の△さんが、最近健康のために、週1回夜に、ランニングをはじめたらしくて。話を聞いてみると、体重が落ちるだけじゃなくて、タイムが良くなる、心拍数が改善するなどなど、いろいろと興味が湧いてくることがあるみたいで、さそわれちゃったよ。別に、私はランニングする気はないんだけど、その時の話をする△さんは、とても楽しそうだったよ。

さすがです!ありがとうございます!
の気持ちで一杯になりました。


これが、1対1の面談であれば、会議参加者全員の前でその人に恥をかかす心配もないので、もっとしっかり向き合っていたと思います。例えば、

  • 仕事の全てがストレスですか?
  • 本当ですか?
  • その言葉に確信を持ってそういっているのですか?
  • どんなところがストレスなんですか?
  • どういう状態が「ストレスでない」状態なんですか?
  • あなたは何故今の仕事をしているのですか?
  • 他にしたかったことありませんか?   などなど・・・

自分でも気がつかなかった、自分軸(=自分のゴール、たくさんあっていい)に気がついてもらえば、きっと、先の発言をした方も、もっと毎日を楽しくやっていけるのに、と感じました。
今は、もったいない時間を過ごしてしまっていますね。

質問一つで、今まで気がつかなかった本当の自分の姿や希望がみえてくることもあります。
質問一つで、自己実現に近づけることもあります。


このブログの読者の方々も、日頃から、自分自身に、いい質問を投げかけてられると、とてもうれしいです。

以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。

不安や不眠に、薬を使わずにうまく対処するための処方箋

このメールを開いていただいて、どうもありがとうございます。

産業医の武神です。



今日は、


【不安や不眠に、薬を使わずにうまく対処するための処方箋】


という話をさせていただきます。



最近不安な気持ちが強い、寝付きが悪い、夜中に起きてしまう、ぐっすり眠れていない、などに悩んでいるが、薬は飲みたくないときのdrtakegamikenji的処方箋です。


最近の研究によると、不安な気持ちを和らぎ、安らかな睡眠をもたらし、すっきり起きることのできるようにしてくれるという、香り(アロマ)の効果は、精神安定剤と同等であることが判明しました。

香りの種類によっては、バルビツレート系薬剤と同じような神経学的効果があるといわれています。



香りの効果を得るためには、睡眠前に、香りのついた石けんや香り入りのお風呂に入ったり、寝室にアロマをたくなどの方法があります。



他に、よい睡眠のために僕が気をつけることは、

  • 温度、湿度、照明等の睡眠環境に気をつける
    ・明かりは、なしか最低限がいいですね
    ・寝室は、寝るための場所とする
  • カフェインやアルコールを含むものを寝る前数時間は摂取しない
  • 日中は、外で日の光を浴びて過ごしていることも大切ですね


以上、ぜひ、あなたの心と体の健康管理にも、ご活用いただけると幸いです。



また、以下をクリックして、アンケートにご協力頂けますと幸いです。

これからも、ご質問のある方は、以下のアンケートよりお願いします。

■http://bit.ly/jw17lT■

(特に、うつ病などのメンタルヘルスについて何を知りたいか教えて下さい。お答えしていきたいと思います)



充実した退職後生活のために

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。


今回は、

【充実した退職後生活のために】

という内容のお話しをさせて頂きます。


あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



今回は、私が念頭において過ごしていることをひとつ紹介させていただきます。

それは、

【退職後】の充実ライフのための計画です。



退職後、

皆様はどのようなライフプランをお持ちでしょうか?


大まかな計算では、

退職者が元気に健康にアクティブに過ごす時間は、

働いていた時の週末の時間とほぼイコールとなっています。



今までの労働年数(約45年) × 週末(2) × 労働時間(8) = 720時間

とほぼ同じ時間が、

退職者が元気に健康にアクティブに過ごす時間です

 約20年 × 平日(5) × 日中の時間(8) = 800時間



毎日が日曜日、Every day is Sunday、ですね(笑)。



産業医の見解としては、

充実したシニアライフのためには、

以下の4つの枠の中でできることを5つずつ考えて

いただければと思います。



毎日(平日)実践すると1ヶ月になります。



1.雨でも出来ること(室内)で、一人でできること

2.野外でできることで、一人でできること

3.雨でも出来ること(室内)で、複数でできること

4.野外でできること複数でできること
        


健康で過ごすことは言うまでもありませんが、

ぜひ、充実した時間を過ごしていただきたいと思います。

以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

メンタルヘルス専門の無料メール相談

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。

今回は、

【メンタルヘルス専門の無料メール相談】

という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



本年度より社団法人日本産業カウンセラー協会が運営する厚生労働省のWEBサイト

「こころの耳」(http://bit.ly/n6os7a)が、

8月18日より、働く人を対象としたメール相談を開始しました。



相談窓口のメールアドレスは、こちら。



土日祝日や年末年始を除く24時間対応。
利用料は無料です。


本サービスは、

産業カウンセラーなどメンタルヘルスに関する有資格の専門家が、

個別にメールで相談に応じるものです。


原則1日+半日以内に回答を得られるため、

メンタルヘルスを専門に扱う既存のメール相談サービスと比べて、

圧倒的に迅速なのが特徴です。

ただし緊急事態には応じておらず、

あくまで職場の人間関係で悩んでいるといったメンタルヘルスに関する内容で利用できるようです。



相談相手は、医師ではないため(診察ではないため)、

診断や治療方法の回答を得るためには利用できません。

また、法律相談、税務上の問題には対応できません。



メンタルヘルスに関して専門家にメールで相談できるサービスは、

勤務先の会社が提供するEAPサービス(Employee Assistance Program)のなかに含まれていることが多いです。


このサービスはあくまで会社でEAPサービスを利用できないか、

勤務先と提携している会社へ相談するのには不安がある、

相談回数限度を超えて有料になってしまったといった場合に有効活用できると思います。

以上、

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

産業医から重大発表!今までの健康概念は通用しない!?

いつもありがとうございます。

産業医の武神です。

今回は、

【今までの健康概念は通用しない!?】

という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。




drtakegami.comメルマガ、産業医.comブログ読者の方々によくいただくご質問(リクエスト)に、

安全衛生管理よりも、個人としての「健康管理」はどうしていますか?

というものがあります。




私の産業医としての「働く人の健康」対する考えです。

あなたのご感想もいただけますと幸いです。



国による健康対策は、以下が大まかなところではないでしょうか。
  • 体の健康対策として、メタボ健診(啓蒙、予防、早期発見早期治療)、歩け1万歩計画など。
  • 心の健康対策として、様々な法整備、4つのケア、休職者の復職奨励など。


しかし、現状は・・・
  • 生活習慣病やメタボの増加
  • 10年以上続く、3万人以上の年間自殺者 
  • メンタル休職の一般化(増加)
  • ひきこもり
  • キレる
  • 海外志向低下、留学者減少、海外勤務希望新入社員減少


原因背景として考えられることは、以下などがあげられます。
  • 一人世帯増加、晩婚化
  • IT化、24時間オンライン、
  • 社会性の変化、興味の対象は半径2mのみ
  • グローバル化、競争、コミュニケーション


このよう中で、今までの健康概念は通用しません。


健康オタクも、ポジティブ思考オタクも、自己投資オタクも、

バージョンアップ(進歩・複雑化)し続ける

社会システムへ対応できなければ、

それがストレス原因となり、健康を害します。




このような環境の中、私たちは、こころとからだの健康だけでなく、

積極的に自分を磨く必要があります(自己研鑽)。



正しい知識をもち、

実践し、

「個」としてのタフネス(resilience)を構築する必要があります。


そして、

自ら成長できる「個」
 ↓
強い社員
 ↓
強い企業
 ↓
強い日本

を産業医.comブログとdrtakegami.comは応援します。


大切なのは、
  1. からだの健康
  2. こころの健康
  3. 自己研鑽。

体の健康管理の基本は、「カロリー」。
  •  カロリー摂取=食事
  •  カロリー消費=運動
 
体の健康管理の次のステップは、「クオリティ(質)」
  •  食べるものの質=添加物や保存料、自然食などに関すること
  •  運動の質=目的にあった運動スタイルの構築


こころの健康の基本は、「ワークライフバランス」
  •  成功して幸せになるのではありません。
  •  幸せを感じることができる人が、成功するのです。
  •  オフの過ごし方、家族サービス、旅行、気分転換など
 
こころの健康の次のステップは、「知識」
  •  ストレスやメンタルヘルスに関する知識


自己研鑽の基本は、「自学自動」
  •  読書、読書、読書
  •  身近な成功者(目標の人)をまねることからはじまります
自己研鑽の次のステップは、「実践:Trial and Error」
  •  やってみて、そこからの”学び”で人は伸びます
 
あなたのご意見もいただけますと幸いです。

これからは、安全衛生管理関連だけでなく、上記関連記事もupします。ご期待下さい!