なぜ、上司が部下をサポートする必要があるのか?

2013-03-21
いつもありがとうございます。
産業医の武神です。

今回は、
【なぜ、上司が部下をサポートする必要があるのか?】
という内容のお話しをさせて頂きます。

あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。



産業医の仕事の中で「メンタル社員関連の対応」は、それなりにウェイトの占めるものです。

ここ数年の中で、そのウェイトが増えてきているのは事実ですが、それ以上に、その内容の変化について、気付いたことがあります。以前は、メンタルヘルスを害した社員個人との面談が主体でした。ここ数年は、そのメンタル社員の関係者(上司や人事)への対応が増えてきています。


私自身は、幸い、クライエントさんにも恵まれており、協力的な職場や上司の方々が多いです。

しかし、企業内セミナーなどで、若い人やメンタル社員の同僚くらいの年齢の人たちからは、「なぜ、やらないといけないのかわからない。」、「甘えじゃないの。」など、正直な声を聞きます。(正直な声はいつでもウェルカムです!)

このときの答えとして、ありきたりなのが、
  • 「企業には、安全配慮義務がある」
  • 「その実行責任者は、上司である」
  • 「会社が訴えられたくなければ、会社のために業務として協力してください」
  • 「近年は、会社だけでなく、上司等の個人が訴えられているケースもありますよ」
こんな回答です。

こういうことも言ってくれない産業医は、変えたほうがいいです。本当に。



ここで、こんな話もしてくれる産業医がいるといいですよね。(もしご存知でしたら、ご紹介下さい。弊社はそのようなハイレベルな産業医の先生方とのネットワークを大切にしています。)

Eisenbergerさんという先生が唱えた
【知覚された組織支援(Perceived Organizational Support; POS)】
という概念があります。

メンタルヘルス関連事項にとどまらず、企業の中でのサポート体制という観点からみると、上司の役割は重要です。部下は上司の行動を組織そのものの行動と認知し、組織へ貢献しようとポジティブになるのですから。

POSが高い従業員ほど、欠勤が少なく、慣習的な職務を責任を持って遂行しようとする傾向が強く、組織への情緒的な関与が高く、高い業績をあげればそれに見合うだけの高い報酬を得ることができるという期待を強く持ち、組織にとって好ましい革新的な意見を提案する傾向が強いということが、わかっています。

知覚された組織支援とは、組織成員が組織サポートについて形成している全体的な信念(global beliefs)のことで、組織サポートは組織の人格化を通じて組織成員に供与されます。つまり部下は、上司のとる行動を“組織の行動”とみなすようになるということです。
  
上司と部下の支持的な人間関係は直接的な接触を通じて、日々の仕事へのモチベーションを高め、ストレス・緊張を緩和し、他方では組織の人格化による組織サポートの供与を通じてより長期にわたる組織活動への柔軟な対応を促進します。

(Eisenberger , Huntington ,Hutchinson & Sowa,1986 ; Eisenberger, Fasolo & Davis-LaMastro,1990)

以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。

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 http://bit.ly/FBdrtakegamikenji


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