職場のウイルス対策 職場の感染症対策
昨年、 職場で新型インフルエンザ対策をしたからといって、今年はもう安心していませんか?
あなたの職場の感染症対策は、他 のウイルス感染症(ノロウイルス、鳥インフルエンザ等)に有効とは限りません。今の準備で十分か、さらに、どのような準備ができるか、衛生 委員会のテーマとして、検討してみましょう。
ちょっと長いですが、お付き合いください。
組織における感染症対 策の目的
職場にインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が発生した場合、組織における感染症対策の目的は主に3つあります。
1. 病気の伝染と感染のピークを遅らせる(左の山を右にずらすこと)。これにより、対策を立てる時間が稼げるとともに、以下2点をより効果的に実施できます。
2. ピーク値を下げる(山の頂上を下げること)。これにより、ビジネスへの負荷を軽減し、継続を可能にします。
3. 全体での件数を縮小させる(左の山の総面積を右の山の総面積へと減らすこと)。これにより、感染者の絶対数を減らし、ビジネスへの影響を減らします。
職場の感染症対策において想定すべきウイルスは?
人がかかりやすいウイルス感染症として、まずは、季節のインフルエンザウイルス、ノロウイルス、そして新型インフルエンザウイルスが挙げられます。これらのウイルス感染症の主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
一般的な事業所においては基本的には、この2つの感染経路についての対策を講ずることが必要である、と厚生労働省の「事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン」において明記されています。未知の感染症の空気感染を想定したような、過度な対策は必要ありません。飛沫感染と接触感染を想定した対策を確実に講ずることが大切です。
飛沫感染とは
感染した人は、咳やくしゃみをすることで、ウイルスを含む飛沫(5ミクロン以上の水滴)を排泄し飛散します。これを健康な人が鼻や口から吸い込み、ウイルスを含んだ飛沫が粘膜に接触することによって感染する経路を指します。咳やくしゃみの飛沫は、空気中で1-2メートル以内しか到達しないと言われています。
接触感染とは
皮膚と粘膜・創の直接的な接触、あるいは中間物を介する間接的接触による感染経路を指します。 例えば、患者の咳、くしゃみ、鼻水などが付着した手で、机、ドアノブ、スイッチなどを触れた後に、その部位を別の人が触れ、かつその手で自分の目や口や鼻を触ることによって、ウイルスが媒介されます。
職場の感染症対策に使用すべき消毒剤について
ウイルスはその構造に脂質二重膜(エンベロープ)があるか否かで2種類にわかれます。
インフルエンザウイルスは、この膜があるためアルコール70%(w/w)のアルコール製剤で殺菌できます。しかし、ノロウイルスなどのウイルスは、非エンベロープウイルス(膜を持たない)ため、アルコールでは殺菌できません。
厚生労働省のホームページによると、このようなウイルスの殺菌・不活性化方法は2種類しかありません。
1. 熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱。
2. 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭く。
残念なことに、この2つの方法は一般的な職場環境の清掃・消毒においては、実行することは非現実的です。
職場で85度以上の熱湯をあたり一面にかけ続けることはできません。
また、次亜塩素酸ナトリウムは、ハイター、キッチンハイター、カビキラーなどに含まれているように強アルカリ性で、皮膚につけば皮膚が溶けます。目に入れば失明の危険があります。人体に危険なものですので、職場での散布や使用には向きません。医学的にはメリットよりもデメリット(リスク)が大きいと思います。
両方を殺菌できるのが、次亜塩素酸ソーダ製剤と二酸化塩素イオン製剤です。
しかし、次亜塩素酸ナトリウムを使っている次亜塩素酸ソーダ製剤(ミ○トン、ハ○ター、ブリー○等)などは、有機物と反応して発がん性物質である有機塩素化合物を発生させる可能性があり、安全面から、医師としておすすめはできません。
弊社では、職場の感染症対策、とくに職場の清掃・消毒においては、安全性を備えた抜群の殺菌能力の高い、リーズナブルなものとして、二酸化塩素イオン製剤を推薦します。医薬品ではありませんので、職場での扱いに制限がなく利用可能です。
・二酸化塩素の酸化力を利用した従来までの塩素系除菌剤に替わる次世代サニタリー資材、Hestia。
WHOでもその有効性は認められており、国内でも、ホテルやタクシー、老人介護施設、大手食品企業のカット野菜工程などで利用されています。
市販されているクレ○リン、クロ○タス、ウイ○オフもこの二酸化塩素イオン製剤ですが、界面活性剤やその他の添加物を混合しているので、本当に人体に安全かは疑問があり、弊社では推薦しておりません。製造過程での界面活性剤の使用は、製品の消毒力にはあまり関係がなく、”量産”のためと感じております。
事業者が実施できる具体的な感染防止策
職場の感染症防止策は、難しくはありません。一般の人々が普段の生活の中で実施できるものも多いです。
厚生労働省が有効と考える感染防止策としては、以下が挙げられます。これらをしっかり行うことが大切と考えます。
- 対人距離の保持
- 手洗い
- 咳エチケット
- 職場の清掃・消毒
- 定期的なワクチンの接種
弊社では、職場の安全衛生管理、感染症対策の観点より、職場の清掃と消毒について述べさせていただきます。
職場の清掃・消毒
感染者が咳やくしゃみを手で押さえた後や鼻水を手でぬぐった後に、机、ドアノブ、スイッチなどを触れると、その場所にウイルスが付着します。
【注意!以下のような一般的な方法は、労力の割には効果がでません。】
「毎日、職場の清掃・消毒を行いましょう。特に多くの人々が接する場所、机、ドアノブ、スイッチ、階段の手すり、テーブル、椅子、エレベーターの押しボタン、トイレの流水レバー、便座等人がよく触れるところは、拭き取り清掃をしましょう。」
なぜなら、、、
ウイルスの種類や環境(机、ドアノブ、スイッチなど)状況によって異なりますが、飛沫に含まれるウイルスは、数分間から長くても数十時間はその場所である程度感染力を保ち続けると考えられます。よって、空間そのものを直接消毒することが、最も効果的な方法と考えます。机やドアノブをいくら拭いても、空間に存在するウイルスがすぐに付着しますので、これでは意味がありません。空間除菌をしっかり行うことが、ウイルスを含む飛沫を除去することができ、効果的な対策となります。空間除菌についてはこちらをご参照ください。
事業所で従業員が発症した場合の対処
まず、発症した者、発症の疑いのある者を会議室等に移動させ、他者との接触を防ぎましょう。
従業員が発症し、その直前に職場で勤務していた場合には、当該従業員の机の周辺や触れた場所などの消毒剤による拭き取り清掃を行う必要があります。その際作業者は二次感染を防ぐため、必要に応じて市販の不織布製マスクや手袋を着用して消毒を行いましょう。
作業後は、流水でしっかり手を洗い流しましょう。清掃・消毒時に使用した作業着・備品は移動前にビニール袋などにいれて運搬中の二次感染を防ぎましょう。
発症者が使用していた部屋の窓を開ける、ドアを開けるなどして大々的に換気することを奨励する人もおりますが、これは賛否両論あると思います。私は、職場に他の人がいる時間帯での大々的な換気はウイルスの舞い上がり、消毒実施者・周囲の人の健康被害につながる危険性もあるため、実施するべきではないと考えます。
発症者が使用していた部屋もしくは、その席周辺で、加湿器のような緩やかな消毒剤の散布が有効だと考えます。これを空間除菌と言います。実際に、インフルエンザウイルスやノロウイルスに対して殺菌効果があり、なおかつ安全性の高い製品があります。空間除菌についてはこちらをご参照ください。
職場の感染症対策に使用すべき消毒剤について
ウイルスはその構造に脂質二重膜(エンベロープ)があるか否かで2種類にわかれます。
インフルエンザウイルスは、この膜があるためアルコール70%(w/w)のアルコール製剤で殺菌できます。しかし、ノロウイルスなどのウイルスは、非エンベロープウイルス(膜を持たない)ため、アルコールでは殺菌できません。両方を殺菌できるのが、次亜塩素酸ソーダ製剤と二酸化塩素イオン製剤です。
前述のように、次亜塩素酸ナトリウムを使っている次亜塩素酸ソーダ製剤(ミ○トン、ハ○ター、ブリー○等)などは、有機物と反応して発がん性物質である有機塩素化合物を発生させる可能性があり、安全面から、医師としておすすめはできません。
弊社では、職場の感染症対策、とくに職場の清掃・消毒においては、安全性を備えた抜群の殺菌能力の高い、リーズナブルなものとして、二酸化塩素イオン製剤を推薦します。医薬品ではありませんので、職場での扱いに制限がなく利用可能です。
・二酸化塩素の酸化力を利用した従来までの塩素系除菌剤に替わる次世代サニタリー資材、Hestia。
WHOでもその有効性は認められており、国内でも、ホテルやタクシー、老人介護施設、大手食品企業のカット野菜工程などで利用されています。
市販されているクレ○リン、クロ○タス、ウイ○オフもこの二酸化塩素イオン製剤ですが、界面活性剤やその他の添加物を混合しているので、本当に人体に安全かは疑問があり、弊社では推薦しておりません。製造過程での界面活性剤の使用は、製品の消毒力にはあまり関係がなく、”量産”のためと感じております。
2014年3月27日消費者庁から公表のあった措置命令
「二酸化塩素を利用した空間除菌を標ぼうするグッズ販売業者17社に対する景品表示法に基づく措置命令について」
に関して、一部メディアで誤解を招く報道がありましたので、ここで私の所感を述べさせていただいております。
まずは、お問い合わせ下さい。