産業医からの質問:
あなたの会社は、年1 回、定期に一般健康診断を実施していますか?
従業員の安全と健康を守るための「労働安全衛生法」という法律は、経営者に対して、「1年に1回、定期に健康診断を実施」することを義務づけています。
これを「一般定期健康診断」といいます。
たとえ従業員が1人でも、実施する義務があります(労働安全衛生法66 条1 項)。
一般定期健康診断は、従業員が元気に働くことができるよう、胸部エックス線検査、血圧の測定、肝機能検査などの定められた項目を実施し、その結果を健康管理に生かすためのものです。
この一般定期健康診断を実施しない経営者は、処罰されることがあります。
「一般定期健康診断の項目」
これらの中には年齢、医師の判断により省略可能な項目があるので、産業医または健康診断機関にご相談ください。
既往歴及び業務歴の調査、
自覚症状及び他覚症状の有無の検査、
身長・体重・腹囲・視力及び聴力検査、
胸部X線検査及び喀痰検査、
血圧の測定、
貧血検査、
肝機能検査、
血中脂質検査(LDLコレステロール、HDL コレステロール、血清トリグリセライド)、
血糖検査、
尿検査(尿糖検査も必須)、
心電図検査