産業医の武神です。
今回は、
【4人に1人がメタボ!?特定健診の指導はやっていますか?】
という内容のお話しをさせて頂きます。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
厚生労働省は先月、
2009年度の特定健診・保健指導、
いわゆる「メタボ検診」の実施状況(速報値)を発表しました。
発表によれば、2009年度時点で特定健診の対象となった
対象者(40~74歳までの被保険者・被扶養者)約5,220万人のうち受診者数は約2,115万人で、
【実施率は40.5%】でした。
一般的企業の定期健康診断受診率が8割を超えるのを考えると、
前年度(38.9%)より上回ったものの、検診率は低いですね。
特定保健指導の対象者割合は18.5%で
内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の該当者は14.4%で
予備群者の割合は12.3%と
あわせると約27%となり、約4人に1人が
メタボリックシンドロームである、または可能性があることがわかりました。
保険者別の実施率は、
大企業や公務員の加入が多い健保組合が63.3%、
共済が65.4%、市町村国民健康保険は31.4%、
中小企業の加入者が多い協会けんぽについては30.3%で、
大企業系や公務員の受診率が高い一方で、中小企業の受診率が低いこともわかりました。
メタボ健診がはじまるとき、
その受診率が高いのは当然で、
メタボ該当者+予備軍の人たちの
指導受講率や数値改善率を考慮して
保険組合に支給するMONEYを決めましょう!
みたいな話しがありました。
この話しに、恐れおののく企業(保険組合)や
急遽、メタボ対策EAPプログラムをそのような業者さんから導入(購入)する企業(保険組合)が
たくさんあったと思います。
お問い合わせいただいていた方への弊社のスタンスは、
自社の保険組合でない企業様には、
「何もせず、様子見ましょう。(責任は保険組合であり、企業ではありませんので)」
自社の保険組合のある企業様には、
「何をやればいいかを考えておけば、まだ、実施しなくても大丈夫ではないでしょうか。」
でした。
今回の実施状況の報告を受けて、厚生労働省のスタンスが
【厳しくなるのか】
【なあなあのままか】
注意しておく必要があると思います。
あなたの会社の産業医と、よく相談しましょう。
以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。