昨年の自殺者は3万人を超え、これは平成10年以来11年連続しているそうです。
今年も4月までに早くも1万1千人を超えているという記録には、全く驚かされてしまいます。
実際には働き盛りである筈の40~60歳代の成人が一番多いとされています。
企業内での早期発見、早期治療の重要性・必要性は言うまでもありませんが、従来の産業医、精神科医、心療内科医による対応では追いつかない場合もあると思います。
相談室の設置、カウンセラーの設置・増強などによる対策、
そして、その担当者との産業医や衛生管理者との連携強化などが必要なのではと思います。
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自殺の原因
年齢別
職業別
自殺の原因の傾向として、
青年層では従来の「多重債務」が減り、「失業」「就職失敗」が増えてきているようです。
また、昔はあまりなかったことですが、最近では中学生から大学生あたりに自殺者が出ています。
やはり進路に関する悩み、学業不振、教師との人間関係、いじめ、学友との不和などが大きく影響しているとのでしょうか。
警察庁がまとめた平成19年中における自殺の原因調査によると、
1位:健康問題 47.8%
身体の病気、うつ病、アルコール依存症、統合失調症、薬物乱用、その他の精神疾患、身体障害
2位:経済問題 23.8%
倒産、事業不振、失業、就職失敗、生活苦、負債、借金の取立て、自殺による保険金支給
3位:家庭問題 12.2%
親子・夫婦等家族間の不和、家族の死亡、虐待、将来を悲観、叱責、看病・介護疲れ、子育ての悩み
4位:勤務問題 7.2%
仕事の失敗・疲れ、職場の人間関係、環境の変化
5位:男女問題 3.1%
結婚をめぐる悩み、失恋、不倫、その他 交際の悩み
6位:学校問題 1.1%
進路に関する悩み、学業不振、教師との人間関係、いじめ、学友との不和
その他 4.9% 犯罪発覚、犯罪被害、後追い、孤独感、近隣関係等、となっています。
年齢別では、
1位-50~59歳、
2位-60~69歳、
3位-40~49歳、
4位-30~39歳、
5位-70~79歳、となっています。
職業別では、
無職者、
勤め人、
自営業者、
学生・生徒等、となっています。