毎月最低1回の職場巡視は、産業医の義務とされています。
2002年の財団法人産業医学振興財団「産業医活動に関する調査研究報告書」によると、
職場巡視の程度が「要請がなくても月に1回以上」である産業医の割合は50.0%であり、
専属産業医は8割を超えた一方、嘱託産業医は4割程度だそうです。
いわゆる「工場的な作業場」では毎月の職場巡視の必要性は高いと思います。
このことは、容易に理解できます。
しかし、はたして都心のオフィスビルで、デスクやPCしかないところで、
毎月の職場巡視は意味があるのでしょうか?
「工場的な作業場」と同じ視点しかない産業医とっては、
答えは、「No!意味がない。時間のムダ!」でしょう。
このような視点でだけ考えれば、必ずしも毎月の職場巡視でなくてもいいかもしれません。
床の電気配線が転びやすそうでないか、照明・換気は充分かなどの環境管理、付帯設備や安全・防火管理に問題はないか云々は、担当者にお任せして、その報告をチェックする方法でもいいような気もします。
しかし、毎月最低1回の職場巡視は、産業医の義務です。
やる必要があります。
やらなければ、違反です。
やるのならば、そこに何か意義を見出して、前向きな気持ちで職場巡視をしたいものですね。
その秘訣については、管理人にお問い合わせ下さい。