いい産業医は、必ず、現場(会社)に行きます。
現状について時間をかけて話に耳を傾け、最適な具体案を提案していきます。
いい産業医は、従業員の面談においても、何でも相談できる雰囲気を心がけます。
プライバシーに関わることも多いですので、秘密厳守はいうまでもありません。
いい産業医は、会社との相談事においても、経営者の立場を理解しようと心がけます。
多少、経営者には耳の痛いことも言うこともありますが、その会社を理解することに勤めているはずです。
そして、何よりも、
いい産業医は、「コミュニケーション」が上手な産業医だと思います。
企業内産業保健サービス(企業の健康管理)に関する問題は、表面に見える状況は似ているようでも、ひとつひとつ原因が異なります。
ある程度のマニュアル的なものはありますが、それでは根本的な解決には至りません。
決して一言で簡単に言えるほど、単純なものではないのです。
そもそも普段は病人を診察していることが多い街の開業医の先生や病院の先生たちと、企業内で会社のリスクマネジメントの立場からいろいろな活動をする産業医とでは根本的な違いがあります。
産業医の取り扱う業務が多様化する中で、産業医一人に全てを任せるのではなく、企業の衛生管理者やアウトソーシング機関等との連携による業務が最近増えてきています。
さらには今後、複数の専門分野の異なる産業医が事業場の衛生管理等を行うことが、より効果的であるケースもあると考えらます。
こうした「チームワーク」を理解し育てられる産業医は、いい産業医だと思います。