日常的に労働者と最も接するのは、現場の管理監督者(≒多くは上司)です。
日常業務の中で、部下の心身の不調に気づき把握することが、メンタルヘルスケアの中で重要な位置を占めています。
では実際に、何に注目すれば、気づくことができるのでしょうか?
ポイントは、「ズレ」です。
「職場の平均的な姿からのズレ」
「本人の通常の行動様式からのズレ」
「いつもと違う様子」という感覚です。
具体的には、
最近遅刻が多い、仕事の能率が低下した、ミスが目立つ、顔色がよくない、服装が乱れてきた・・・などです。
このような時は、本人から話を聞いた上で産業保健スタッフに相談するようにすすめたり、本人が相談に行きたがらない場合には、管理監督者自らが産業保健スタッフに相談することが大切です。
面談に当たっては、最近遅刻が多い、仕事の能率が低下した、ミスが目立つ、顔色がよくない、服装が乱れてきた・・・などを指摘するのではなく、
「最近様子が以前と違うので、心配している。」
という気持ちを伝えることから始めましょう。
アドバイスをするよりも、まずは部下の気持ちを十分に聴くことが大切です。
そして、必要に応じて産業保健スタッフや産業医へ相談を促しましょう。