衛生管理者のみなさん、自分の身を守っていますか?drtakegami的な回答】
産業医の武神です。
今回は、
【衛生管理者のみなさん、自分の身を守っていますか?drtakegami的な回答】
という内容のお話しをさせて頂きます。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
先々週のメルマガに対し、たくさんのご回答をありがとうございました。
深謝いたします。
今週は、drtakegami的な回答です。
あまり心配する必要はないと思っています。
そもそも、衛生管理者を選任すべきは会社です。
つまり、その任命責任も会社にあります。
非常に言い方が悪くて恐縮ですが、
何か起こったときに、
その衛生管理者を選任したのは、会社ですから、
衛生管理者個人を「生け贄」的に絞り上げることは、
普通の法人企業ではないと思います。
しいて言えば、自分のリスクマネジメントとしては、
衛生管理者のあなたが、
上司、人事部長、関係者に指摘した内容、その返事等々のメールなどを
保存しておくべきでしょう。
それを使わざるを得ない日はないと思いますが、念のため。
以上、あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
衛生管理者のみなさん、自分の身を守っていますか?への感想の紹介
安全配慮義務違反で訴えられた上に、相手の弁護士費用も会社の負担!?
BCPよりもFCP!?
産業医から小規模企業へ23-2 快適職場づくりの方法
小規模企業にとっての快適職場づくりの方法は、
近くの地域センターまたは推進センターを活用する!
がキーワードです。
マンパワーが限られている中、現在の従業員に、新たな分野の新たな仕事を、任せる前に、まず一度、専門家にご相談下さい。
①快適指針の内容については、お近くの産業医、もよりの地域センターまたは推進センターへお問い合わせください。
②快適職場の認定、助成については、もよりの中災防の快適職場推進センターにお問い合わせください。
③喫煙のガイドラインについては、もよりの地域センター、推進センターまたは快適職場推進センターにお問い合わせください。
産業医も納得。事業所にとって、労働者の健康管理対策として重要な課題とは?
労働者の健康管理対策として、
重要な課題がある事業所の割合は98.4%[前回99.9%]となっています。
事業所側の具体的な課題としては、
1. 「定期健康診断の完全実施」(69.3%) が最も高く、
2. 「定期健康診断の事後措置」(47.3%)、
3. 「職場環境の整備」(30.2%)
4. 「心の健康に対する対策」(28.9%)
5. 「人間ドックの実施・充実」(27.8%) となっています。
以上、2008年10月10日に厚生労働省より発表された「平成19年 労働者健康状況調査」を、産業医.com的に紹介させて頂きました。(詳しくはこのリンク先の報道発表資料でご覧ください。)
産業医も納得。労働者(従業員)が、健康管理やストレス解消のために会社に期待すること
そのうち、期待する内容としては、
1. 「がん検診や人間ドックの受診費用の負担の軽減」(41.6%) が最も多く、
2. 「休養施設・スポーツ施設の整備、利用の拡充」(33.4%)、
3. 「健康診断の結果に応じた健康指導の実施」(27.0%)、
4. 「施設整備等の職場環境の改善」(20.5%) の順となっています。
年齢が上になるほど、「健康診断の結果に応じた健康指導の実施」が高くなっており、
年齢が下になるほど、「休養施設・スポーツ施設の整備、利用の拡充」が高くなっています。
従業員(労働者)の多くは、自らはすでに定期健診を受けており、今以上の充実した内容(がん検診・人間ドック)や、検診後のフォロー体制の充実を望んでいるようです。
若い従業員(労働者)においては、福利厚生施設の充実を望む声が高いのだと思われます。
一方企業(事業所)側は、定期健診の受診率(概ね8-9割)の増加やその後のフォロー体制を、第一に考えているようです。
その他、職場環境の整備や心の健康に対する対策など、最近の労働基準監督署・厚生省が重要事項として考えていることをやはりカバーしようと考えているように感じます。
法的・労基的・厚生省的には強くは求められていないがん検診や人間ドックなどは、あくまでオプションであり、従業員(労働者)の希望ほどは・・・という印象です。
以上、2008年10月10日に厚生労働省より発表された「平成19年 労働者健康状況調査」を、産業医.com的に紹介させて頂きました。
(詳しくはこのリンク先の報道発表資料でご覧ください。)