いつもありがとうございます。
産業医の武神です。
今回は、
【休職中のメンタル社員との面談で、何をしているのですか?】
という内容のお話しをさせて頂きます。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
企業の人事担当者方からも、産業医の先生方からも、受ける質問です。
「休職中のメンタル社員との面談で、何をしているのですか?」
いろいろな状況の休職中社員がいますので、
一概に言えることではありませんが、
だいたい、共通して意識していることを説明させていただきます。
基本的なスタンスとして、休職中(自宅治療中)でも、継続してコンタクトを取り合いましょう、と思っています。
その理由は、以下(だけでないが)などの重要事項を定期的に確認、状況に応じて説明する必要があるからです。
①病気の正しい知識(脳の神経伝達物質に関する問題であって、性格や考え方の問題ではないこと)
②治療方法は、薬物療法、休養、カウンセリングなどがあり、どれか一つだけよりも、コンビネーション(併用)が効果的なこと。
③通院と服薬の確認と情報提供(再発予防のため、改善後も一定期間服薬が必要であり早めの薬物中止は再発のおそれが高いこと、薬の副作用についてなど)
④復職後に備え、ある程度改善した後にもストレスを軽減するため、思考法やリラクゼーション、気分転換の方法を身につける必要があること、その実施指導。
⑤復職を目指す場合、症状が遷延した場合、そのために役立つ福祉制度などの社会資源についての情報提供。
⑥あとは企業秘密・・・
おかげさまで、休職社員の復職率は概ね9割を超えています。
(復職してからこそが大変なので、復職=成功とは思っていませんが)
また、復職後、会社を去っていった人々からも、Exit Interview(退職前のインタビュー)で、「産業医の先生なしには、ここまで治らなかった。」などの声を多数頂いております。
もちろん、「いい」街のお医者さんたちも、上記の事を考えつつ診療をしていると思います。
しなしながら、街のお医者さんという立場と、産業医という立場では、立ち位置に違いがあり、その違いを認識したコミュニケーションが必要です。
そこらへんを出来るか否かが、
ふつうのお医者さん(街のお医者さん)で産業医資格を持っている
から、
「産業医!」
への脱却のポイントの一つかと思います。
すでに産業医はいるのだけれど、こうしたこの指導をご希望される企業の方、
すでに産業医はしているのだけれど、一皮向けたい産業医の先生方、
弊社のコンサルティングサービスをご活用ください。
お問い合わせは、無料です。
以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。