いつもありがとうございます。
産業医の武神です。
今回は
【うつ発症の具体例とその対応】
という内容に関するお話しをさせて頂きます。
先月の記事で、
【 メンタルヘルスを崩した社員への休職の奨め方】
について、書かせて頂きました。
今回は、その内容の具体的事例と対応についてです。
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
今回ご登場いただくのは、
20代後半の男性会社員です。
いままで、まじめに仕事に取り組んできていました。
半年ほど前から仕事全般を億劫に感じ、仕事の能率低下が目立っています。
本人もそのことを自覚し、気にしているようで、話を聞いてみると、
「集中力が低下してしまっているのか、業務上のミスが非常に多く、上司から指摘、注意されることが増えてきていたのですが、先日重大なミスをおかしてしまい、今後に関わる厳重注意を受けてしまいました。そんなこともありここ最近は出社することにすら恐れを抱いてしまい、遅刻や早退をすることも出てきています。
仕事の能率を再び取り戻すにはどうしたらよいのでしょうか。」
といわれました。
さあ、あなた(上司または人事と仮定)は、どうしたらいいでしょうか。
何と声をかけてあげますか?
ご自分で考えてから続きをお読みください。
産業医.com的に、独断と偏見でお答えさせて頂きます。
このようなメンタルヘルスを崩した社員は、
まず、第一に、
「仕事の能率の取り戻し」が、
【今、】
【最優先の課題か】
考えてみて下さい。
ご自身が現在どのような状況なのか、
【客観的に】
【専門家に】
判断してもらうべき状況だと思います。
具体的に、仕事の能率の取り戻し方をアドバイスする必要はありません。
「仕事にミスでつらい想いをしてしまっているんだね。」
「会社に来るのもたいへんな想いをしているんだね。」
など、
相手の気持ちを理解してあげようという姿勢は素晴らしいと思います。
しかし、一番あるのは、
「それはね。○○こうすればいいだよ。」
「ミスは忘れて次にとりかかればいい。」
「俺もそういうことあったけど、こうしたら上手くいったよ。お前もしてみな。」
という、アドバイスです。
(それができていれば、落ち込みません・・・)
(忘れて次にとりかかれないから、こうなっているんです・・・)
(あなたは、あなた。私は、私。同じようにはできません・・・)
そう思われているかもしれませんね。
仕事の能率を取り戻すことの前に、
産業医に会うか、
精神科を受診するか
それを勧める(提案する)のがいいと思います。
その上で、「仕事の能率の取り戻し」が、今、最優先の課題か考えてみて下さい。
いかがでしょうか。
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コメントある方、ご意見ある方は、ぜひお返事をください。
以上、
あなたの会社の労働安全衛生管理・産業医活動のヒントになれば幸いです。
いつもありがとうございます。見事にアドバイスを与えて効率を上げるにしてしまいました。